アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

RETURN OF THE PRIDE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「自分に対する責任、家族に対する責任、社会に対する責任、日本人として日本という国に対する責任。この四つの責任だけはつねに自覚していろ。あとは自分の好きなことをやれ、自分の人生は自分で決めろ」

By 大前研一


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*賛成派への一票

 アレから色々考えてみたのであるが、やっぱワタクシは児ポ法改正について賛成派に回る事にしたのである。とは言っても積極的な賛成ではなく、あくまで消極的な賛成ではあるが。理由は先日も述べたように「反対派側にロクなヤツがいない」である。ツイッターなんかで検索すると分かり易いが、反対するヤツって大概アニメか鉄道かフィギュアのアイコンなのである(笑&実話)児ポ法語る時は妙に偉そうなんだけど、児ポ法以外のツイートが悉くキモい上に卑屈なのが少なくなく、何をどー考えても半径5m以内に非オタクのフツーな友人がいなさそうなヤツが多い事多い事。そんなフツーの友達もマトモに作れないヤツが、人間関係の最上位形態とも言える国家や権力について語ったって、何の説得力も無いって話である。正論通りに世の中が上手く動かせるんだったら、警察も憲法も民主主義も必要ないって話である。


 ワタクシの知り合いにも児ポ法に反対してるヤツがいるのであるが、ソイツの言い分は以下の通りである。曰く「自分は障害者(ワタクシと同じくアスペ当事者)だから、幸せな三次元生活は望めない。だから二次元に生きる」「故に拠り所である二次元を守るために闘うし、東京都の非実在青少年条例や児ポ法改正を許さない」「権力は常に弱者をスケープゴートに仕立て上げ、自分のような障害者は格好のターゲットになる」「だから現政府やソレを支えるネトウヨに抵抗する所存である」「どうすれば良いかは分からない、でも世の中を変える方法はある筈だ」だそうである┐(´д`)┌よーするに障害をテメェの弱さの言い訳にして、都合の悪い事は全部他人や国のせいにして、漫然とした理想をアテも無く追いかけているだけなのである。ワタクシも同じ障害者だが敢えて言おうm9( ゚д゚)先ずテメェの半径5m以内の問題を解決できないヤツに、世の中なんか変えられっこない、と。


*ブラックな大家族

 今年の流行語大賞を決めるとしたら、ほぼ間違いなく「ブラック企業」がノミネートするだろうとワタクシは思うのである。ワタクシは今まで「何でブラック企業ってヤツがニッポンじゃ罷り通るんだろうか( ・ω・)?」と不思議に思っていたのである。就職難だから?ニッポン社会が再就職に厳しい&新卒至上主義だから?ソレだけじゃ理由としては弱いって思ったのである( ̄〜 ̄)でもこの【残業代未払い求めるドライバー】を読んで、その答えが何となく分かってきたのである。ソレは「家族」である。コレはニッポン人だけでなく中国だとか韓国なんかもそうであるが、儒教圏の人間にとって「会社や学校や部活といった組織=大きな家族」って認識だからである。酷くても家族は簡単にやめられるモンじゃないし、たとえ言い分が正しかったとしても「家族を捨てた」っていう十字架は儒教社会において非常に重たいのである。


 よーするに、この運送会社のシャッチョからしてみれば「今我が家の家計は火の車なんだ。辛いのは分かるがお互い様なんだから、我慢してくれ息子よ」って感覚でドライバー達に接してるのである。だから労基法違反という認識が無いし、ソレをするのが当然だと考えてる。よく考えてみたら世間では「ブラック企業の代表格」呼ばわりされてるワタミの会長である渡邉美樹も事ある毎に「社員は家族」的な事を言っていたが、根は同じようなモンじゃないかなとワタクシは思うのである。家族だったら”子供”が”親”のために一方的に尽くすのが当たり前だし、ソレを喜びと感じるのも当たり前だし、個人的な見返りを望む方が寧ろおかしいのである。世間じゃ「何でアレだけ叩かれてるのにワタミは反省しないんだ?」って言うが、そりゃそーである。社員は「従業員」ではなく「子供達」なんだから、労基法で律される意味が分からんってのがワタミの認識なのであろう(笑)


 最近では大分認識が変って来たものの、未だにNPBで生え抜きが持て囃される&FAやポスティングが良い顔されないのも、この「球団=大きな家族」って思想で考えれば納得行くモンである。どんなに弱くてビンボーな球団でも、選手にとってはソコが”生まれた家”なのだから、ソレでやってくっきゃない。ンでもって”孝行息子”なら”お小遣い”を必要以上に”親”に強請らないのが美徳であり、貰うモン貰わなくても”親孝行”するのが美しいとされる。だから入団した選手は野球人生の全てをその球団で全うするのが清いとされ、FAやポスティングは”子が親を捨てる行為”であり、トレードなんかは”親が子を捨てる行為”とみなされるため、分かっちゃいるけど余り歓迎されないのである(^_^;)良いか悪いかの問題ではなく、ニッポン人のDNAに深く「家族は(・∀・)スバラシイ!」って刻み込まれてるんだから、そりゃしゃーないって話である。


*平等vs不平等

 だからブラック企業ってのは、ある意味ニッポン文化に根があるのである。じゃあ何故今になって揉めるようになったか?ワタクシはソレを「欧米式民主主義、資本主義および新自由主義における根本思想がニッポンに確実に定着してきて、ソレが従来の家族論と衝突しているから」と考えているのである。欧米人の価値観の根底にはキリスト教があって、そのキリスト教においては「全ての人間は神の元に平等である」と教えられているのである。でも儒教社会の基本は「人間は不平等なモン」である。家族関係や先輩後輩関係なんかがそうであるが、儒教社会においては人間を不平等に扱う事が前提になっている。デジュール上では「人間を平等として扱い、正しさにより判断する」っていう法治国家の理念を用いてるが、デファクト上では「下は上の言う事を聞く事、反論は許さない」って儒教の思想が息づいている。そりゃ衝突してややこしくなる事請け合いナシである(^_^;)


 だからこの問題を解決しようと思ったら、方法は2つしかないのである。1つ、儒教思想を捨てて、神の元に平等なキリスト教文化を受け入れる。2つ、民主主義や人権の方を捨てて、儒教思想を前面に押し出した独自の政治システムを作り上げる。他国では「右翼=保守」「左翼=革新」という事になってるが、ことニッポンにおいてはソレが逆なんだってことがお分かり頂けたと思う(笑)ニッポンじゃウヨクが欧米先進国に接近したがる→儒教を手放す方向で進んでいるが、サヨクは欧米と距離を置いて中国&韓国との関係を深めたがっている→儒教に近づく方向で進んでいるのである。でもってワタクシはアンチサヨクなんで(爆)自ずと前者の脱儒教路線を選ぶ所存である。ホントはこの問題についてもっと色々話したいのであるが、政治ネタはウケが悪いのでココまでにしとくとしよう(核爆)明日も仕事なんで、さっさと寝るに限る今日この頃であった。