アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BALL OF DESTRUCTION

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「だいたい正解なんて、どこにも無いんですよ。でも”正解だ”と言い切る人に、人はついていく。はっきり”こうだ”という思いを持っている人に近づこうとする。そして、そういう人のところに、仕事は集まります」

By 秋元康


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*明るくあれ、バカであれ

 14年モデルネタ使い切った&オーダーしたトレポンがまだ届いてないのでネタ切れを起こしてたのであるが(笑)この度ネットで【明るいバカに人は集まる】という記事を読んで、成程なと思ってしまったのである。ココで言う「明るい」は説明不要であろう。大した事なくても悲観的な事しか言わんヤツよりも、厳しくても楽観的な事を言う人についてった方が気分的に楽だからである。じゃあもう一つの「バカ」はどういう事かって話であるが、ソレは支持者に「コイツは凄いヤツだけど、この部分だけは俺/私の方が聡明だ」って優越感と「俺/私がこの人を支えてあげるんだ」って庇護欲を与え、その事により「俺/私とコイツが組めば完璧な存在になれる」って気分にさせるのである。


 ちゅーのも、人間ってナマモノは思った以上に感情で動くモンである。同じ事やっても明るい気分か暗い気分かで結果が変わるし、どんなに正しくても一人じゃ言いたい事も言えないし、多かれ少なかれ嫉妬や劣等感というシロモノを持っているし、完璧とも思える相手の落ち度を見つける事で安心しようとするし、正義や真実よりも安心や安定を追い求めるモンである。だから凹と凸のソレみたいに、不完全なフォロワーの先頭に立つリーダーってのは、同じく不完全じゃなきゃ勤まらんのである。自身は明るくバカな未来と希望を振りまく象徴である事に専念して、実務的な部分はリーダーとして”相応しくない”完璧な人間たちが、リーダーの側近として勤める。コレが優れた組織の在り方なんじゃないかとも思うのである。


*NHKキタコレ

 個人的な話でアレなのであるが、ワタクシんトコにNHKの中の人が取材にやって来たのである。気の早いロンマニアの方は「ロンのテレビ出演キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」って思われるだろうが(笑)残念ながらテレビの方じゃないのである(^_^;)取材に来たのは厚生文化事業団の中の人であり、勿論取材内容はアスペルガー及び発達障害のソレである。曰く「発達障害をレッテルでも言い訳でもなく、ポジティブな関係と社会参加のきっかけにしていくために何が必要なのかを考え、伝えていきたい」との事で、その中の人がそのテーマにピッタリ合う当事者を探していたところ、発達障害事業関係者の方の一人から「ソレだったらロンさんオヌヌメ」って事で、この度ワタクシに白羽の矢が立ったって事である。


 ココ数年で発達障害って概念が一気に社会に普及して、ネットのみならずリアルでもとかでも「あいつアスペしゃね?」って言葉が出てくるようになって、当初ワタクシ等が目的にしていた「社会への認知」に関しては成功したとも言えるのである。が、この事は当事者の反応を二分する事にも繋がってたりもするのである。ソレは「発達障害には欠点もあるけど長所もあるから、理解深めて上手くやれば社会生活が出来る」って考える側と、その反面「我々は生まれつき生き辛さを抱えてるんだから、行政や健常者サイドが我々に施すのは当たり前、我々を手厚く守るのは当たり前」って考える側である。特に最近はサヨクがコレを嗅ぎ付けたのか、後者サイドが増えてるような希ガスのである(-_-;)


 無論、ワタクシは前者の側の人間である。やっぱ健常者と同じ土俵(条件は障害相応)で仕事してこそ、初めて平等の立場になれるからである。後者の言うように施されたり守られたりするって事は、ソレ即ち「我々は平等ではない」って言ってるようなモンだからである。平等でなければ交流も起こらず、結果互いの間に壁が出来てしまうのである。某進撃のナントカではないが、テメェを壁で囲ってしまえば確かに安全っちゃ安全である。が、ソレ以上の成長は望めないのである。一生ナマポ及びその他施しで生きていければ満足ってのならソレでも構わんが、ワタクシは死んでもイヤである。何故ならワタクシはもっと良いクルマ乗りたいし、もっと色んなトレポンが作りたいからである(笑)


*講演料でランボルギーニ

 まだコレから選別に入るんで正式に決まっていないのだが、上手く行けばフォーラムかなんかでワタクシが壇上に立つ事になるかも知れんのである。でも何だかんだ言って、講演依頼とか執筆依頼って思ったより来るモンである。今まで地味に気付き上げてきたコネが今回のこういった機会に発展して、ソコから更に新しいモンが出てくるのである。だからワタクシは「たとえコミュニケーションに問題があろうとも、人と会って話をしろ」と講演や著書なんかじゃ繰り返し言うのである。出会いが必ず何かを生むとは限らんし、逆になんかのトラブルに巻き込まれる事に繋がる可能性だってある。が、人と会わなけりゃチャンスなんか絶対に生まれないんだから、会いに行くっきゃないのである。


 でもって、ひょっとしたらコレをキッカケに更なる執筆依頼た講演依頼が舞い込むかも知れんのである。執筆の方は「印税でフェラーリ」という何とも偉大な目標があるのであるが(笑)良く考えたら講演の方は無かったりするのである(^_^;)というワケで、新たにサブタイの「講演料でランボルギーニ」を目標にしようと思うのである(爆)ワタクシがこの手の活動を始めて6年ぐらいになると思うが、その6年でビックリするぐらい世の中って変わったモンである。最初は20〜30人ぐらいの集まりで体験談を話すぐらいだったのが、ソコからコネやら実績やらが色々できてきて今に至るってワケである。流石にワタクシ単独でニッポン武道館を満員にするには程遠いけど(核爆)何とかなりそうな気がしないでもない今日この頃であった。