ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「自由とは好き勝手やっても人に迷惑をかけず、自分で責任をとること。放埒とは周囲を悪い方向に巻き込み苦しめ、自分のやりたい放題をやり、責任をとらないこと。自由と放埒は、似て非なるものです」
Ｂｙ 美輪明宏
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊また１つ、ブームが終わった
数年前までメディアやネット等で騒がれていた発達障害云々も、どうやら一段落したみたいである。お陰様で、ワタクシが講演等に呼ばれる機会はメッキリ無くなってしまった次第である（笑）まぁブームってのは終わりがあるからこそブームなのであり、発達障害も例外ではなかったって話である。ただワタクシは、ブームが終わる事を悪い事だとは思っていないのである。ブームによって当事者だってだけでチヤホヤされたり特別扱いされた時代は終わり、現実路線に立ち返り具体的な社会参加の方法を皆で論じるべきなのである。そう、ワタクシ等発達障害当事者は特別ゲストとしてではなく、正規メンバーの一員としての義務を果たしながら社会に参加し貢献する時なのである。
ワタクシが【数年前のブログ】で予言してた時代が、遂にやってきたってワケである。プロ当事者を必要としない社会、差別でも憐憫でもなく客観的な指標によって当事者が評価される社会、そういう社会が本来あるべき姿だとワタクシは考えてるのである。実に簡単な事で、チビやハゲや近眼の講演会や自助会やNPOがあるであろうかって話である（笑）理解が進んで、その道のエキスパートが育成され、ソレを専門とする業者や行政サービスが登場する。この数年で全てとは言わないが、殆どのソレが達成されているのである。つまりワタクシ等発達当事者も、社会に戻る時がやってきたのである。
＊活動家の気持ち
ワタクシもその手の活動をしてきて、その手の活動団体も幾つか見てきたから、この手の”社会から除け者にされた”人達の活動が目指してるモンが何となく分かるのである。ソレは「復讐」である。世間に同情されて世間の支持を集める事によって今まで自分等を叩いてきたヤツ等を叩き返したい、ヤツ等にテメェ等が間違ってる事を気付かせたい、そして心からの謝罪と幾らかの賠償をして欲しいって感じにである。思いっきりぶっちゃけた事を言えば、今まで世間や他人が自分達を差別し叩いたように、今度は我々が差別し返し叩き返したいのである。
だから【ナヴラチロワのトランスジェンダー選手について発言】は許しがたいし、即座に排除されてしまうのである。ワタクシも以前ネタにした事あるのであるが、どうやらナブラチロワも同じ事を考えてた模様である。ソコに大金や名誉が絡んでいれば、いとも簡単に悪魔に魂を売るヤツがこの世には結構な数居るからである。ガチのトランスジェンダーじゃなくても優勝賞金と名声の為に性別を偽る野郎が出ないなんて可能性、何処にあるんだって話である：
Martina Navratilova Dropped From LGBT Group Over 'Trans' Comment
ワタクシもプロスポーツ選手の知り合いが何人か居るから分かるのであるが、彼等／彼女等は常軌を逸脱したレベルの負けず嫌いであり、スポーツで勝つ為に人生の全てを捧げた人等なのである。思いが強過ぎるが故に時にドーピングにハマるヤツだとか、ルールのグレーゾーンを更に飛び越えてしまったヤツも少なくないのである。ナブラチロワは実体験としてソレを知ってるからこそ、この性転換がソレに使われる可能性を否定できなかったのであろう。
コレの何が問題かって、答えは「真っ当にスポーツに打ち込んでる一般的な女子選手がバカを見るから」である。ワタクシもその手のマイノリティーだから、疎外感だとか理解されない辛さだとかは分かるつもりである。が、たとえどんな大義名分があろうとも、関係無い人まで巻き込んではならないのである。当事者的には「今まで差別されてきたから、今度は私が差別し返すッ！」って気持ちなんだろうけど。直接の加害者でない人達からすれば「何もしてないのに逆差別されたッ！」なのである。そしてコレが積み重なれば、今度は”何もしてないのに逆差別された人の逆逆差別”が始まり、泥沼に入り込んでいくだけである。
＊ネガティブな一体感
こう言っちゃアレだけど、一般世間は「何故この手の団体のヤツ等って、こういう人の感情を逆撫でする事ばっかやるの？」って思ってるだろうけど、ソレにはちゃんと理屈があるのである。この手の活動をしようと思ったら、当然だけど個人でやるよりも集団でやる方が有利なのである。そして人間が集団を作ると、自ずとエネルギッシュで声のデカいヤツが中枢を担うようになるのであるが、問題は活動のエネルギーの源である：
この手の被差別者団体ってのは、悪く扱われた人達（及びその家族や関係者）などにより形成される
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故に社会への怒り、多数派への憎悪、成功者に対する嫉妬といったネガティブな感情を抱く事が少なくない
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そしてネガティブな感情は概して易燃易爆であり、人の注目を集めたり結束を強くするための燃料として使い易い
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そういう連中がリーダーシップをとる様になった結果、社会や多数派や成功者に対するネガティブなモンが多少なりと溢れ出る
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( ﾟДﾟ)ﾏｽﾞｰ
という事である。マザー・テレサやキング牧師みたいなポジティブにエネルギッシュな人が運良くトップに立てれば、その活動は世間に受け入れられ地位向上に大きな役割を果たすのであり、その逆もまた然りである。たとえどんなに正しくとも、悪意を以って押し付けられれば反発されるモンである。
じゃあこういう悪循環を断つにはどうすれば良いかって問われたら、ワタクシの答えは「互いが今までの過去をチャラにする事」である。加害者側は今後一切の加害行為を行わないことを約束し、ソレに対する代償として被害者はソレまでの怨みや憎しみを忘れ、互いにゼロにし合ってから新しい時代を築くのである。被害者的には納得できないだろうけど、そうしなければネガティブな応酬の連鎖が延々と続き、互いの間に大きな壁を作るだけだからである。恨みってのは復讐をすれば消えるように思えるけど、実は消えないモンなのである。さてもう遅いので、コレぐらいにしようと思う今日この頃であった。
