アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ANGEL OF RETRIBUTION

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「事故が起こったときに自己を発見する。トラブルが自我、自己を見つけさせる」

By 武田鉄矢


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*恐怖って何ですか?

 サブタイに対するワタクシの答えは「先が見えない事、自分でコントロールできない事」である。例えば目が見えてれば幅50cm程の橋を渡るのは全然怖い事ではないが、目隠しした途端に幅2mでも急に怖くなるモンである。同様にタイヤがグリップしてれば時速300kmでも全然怖くないが、コレがグリップしないアイスバーンの上だと時速30kmでも恐怖を感じるモンなのである。だからプロドライバーが口を揃えて「公道は怖い」って言うのは、つまりそういう意味だとワタクシは捉えている。公道は何が飛び出してくるか分からんし、路面の状態が安定してる保証は無いし、何か起こった場合責任を取るのはドライバーで、オマケに何か起こしたらヘタするとプロ人生が終わる。そりゃ怖いに決まってるわなって話である(^_^;)


 だからワタクシも、公道をムチャな速度で飛ばす事は決してしない。が、世の中にはそういうのが好きなヤツが大勢いるのもまた事実である。つい最近、面白う動画が見つかったので貼るとしよう:

ランボルギーニ・ウラカン】に乗ってハンガリー国内の高速道路を全力でブッ飛ばした結果事故った動画であるが。もう観てるだけでワタクシの方がヒヤヒヤハラハラしてくるのである(;゚Д゚)あの速度でクルマ走らせた事の無いロンマニアの方には想像し難いと思われるが、実はアレ相当不安定な状態で走っているのである。撮影者のカメラが何故ヒョコヒョコ動いてるかと言えば、ノーズのダウンフォースが足らなくて、前輪のグリップが安定してないからである。ドライバーのステアリングを握る手が何処か緊張していたのは、前輪グリップが足らなくて不安だからである。でもって事故の原因であるが、簡単に書くとこんな感じである:

クルマは速度を上げれば上げるほど空気抵抗が強くなり、強い空気抵抗はクルマを浮き上がらせる(通称リフト)

そのリフトに対抗するために、リフトとは反対にクルマを下に抑えつけるダウンフォースを発生させる

レーシングカーは兎も角、市販車は保安上云々や整備上の都合云々があって、発生させられるダウンフォースに限度がある

でもって今時のスーパーカーは床下でダウンフォースを稼ぐのが主流

床下でダウンフォースを生み出すためには、ある程度の車高の低さが必要

でも動画を見る限り、道路状況もかなり凸凹してる感じ

超高速走行で前輪が不安定になる中、大きめの段差を拾ってしまう

クルマが跳ねて車高が一気に上がり、ただでさえ少ないダウンフォースが一気に抜ける

前輪がリフトで浮いたためクルマが制御不能になり、そのまんま道路外へドカン

/(^o^)\

という事だとワタクシは推測している。ニッポンでも湾岸とかで事故るスーパーカーが少なくないのは、ドライバーの腕云々以外にもこういう要素があるからだとワタクシは考えているのである。だからこの手のスーパーカーを全開でブッ飛ばしたいのなら、整地されてて先の展開が予想できるサーキットでやるのが一番安全で安心なのである。


*フロントエンジンの魅力

 因みにR35であるが、ワタクシの知る限りでは280kmで走ってても全然安心である。やった事ないから確実な事は言えんが、恐らく時速300kmオーバーでもノーズがヒョコヒョコ動く事は無いと思われる。ダウンフォース云々もあるだろうけど、やっぱエンジンが前にある→エンジン重量で前輪を押さえられる事が大きいのである。そうそう、R35と言えば、以前【日産がNISSAN GT-R LM NISMOでWEC参戦する】ってネタをやったと思うが、その続報が来たのである。別にワタクシはWECやル・マンが特別好きってワケではないが、やっぱオーナーとしてGT-Rの名を冠するマシンの存在が気になるし、特にコレは「このマシンで培われた技術が次期GT-Rに用いられる」とあれば、そりゃ超気になるに決まってるのである:

因みに【大きな写真はココ】であるが、実に摩訶不思議なマシンである(^_^;)写真幾つか見たトコからワタクシが推測するに、こんなトコだろうと思うのである:

  • 恐らくFRレイアウトの4WDで、後輪はエンジンで駆動、前輪はモーターで駆動する方式を取っている
  • 写真には無いが、テールもほぼ間違いなくGT-R伝統の四灯ドーナッツテール
  • 前輪が矢鱈デカいのはフロントエンジンである事によるアンダーステア対策もあるけど、フロント荷重を最大限利用して回生を増やしてある可能性大

WECのLMP1マシンの何が面白いかって、開発の自由度が非常に高いトコである。規定内なら気筒数も自由だし、過給機の有無も自由だし、ガソリンエンジンディーゼルエンジンかを選べるし、どのぐらい回生エネルギー使うかも設定できる。何もかにも同一規格のF1とは違い。メーカー毎に完全に違うマシンに仕上がるから。観ててワクワクするのである。MRレイアウトが絶対と思われてる今のレース界にフロントエンジンでどう勝負するのか、クルマ好き機械好きとしてはソコが一番知りたいのである。


*人を楽しむかマシンを楽しむか

 単純にレースそのものの面白さやドライバーの神業を堪能するなら今も昔も「F1>WEC」だけど、メカそのものを楽しむんだったら「WEC>F1」ってのがワタクシの見解である。でもってワタクシは人間嫌い&メカ好き&4WDフェチなんで(笑)今年のWECは特に楽しみにしてる次第である。でもって上記にもあるようにコレがR36にも投入されるんだから、現行オーナーとしては尚更注目せざるを得ないって話である。ぶっちゃけた話「マクラーレン・ホンダ復活?何ソレ美味いの?」である(爆)まぁ細かい事は2月に行われる予定の正式発表で語られるだろうから、ソレまで当ブログでは妄想で遊ぶ予定である(核爆)まぁ初参戦でいきなり優勝できるとは思ってないんで、面白いモン見せてくれればワタクシ的にはおkである。


 で、R36買うのかと言われたら、答えは「今んトコはノー」だったりする(笑)もしもR36が出るとしたら2017年頃だと思うし、出たら出たで初期型は確実に不具合がある→発売から更に2〜3年は様子見る事になるから、実際買うとしたら2019年以降。その頃にゃ次期NSXも熟成されてるだろうし、もうそろそろ外車も買ってみたいと思っているし、ソレより何より14ヶ月待たされたトラウマはその頃にも確実に残ってる事は間違いないからである(爆)やっぱ案だけすったもんだがあって、ソレでまたGT-Rを買うとなると、余程R36がメチャクチャ凄くない限り難しいと思うのである( ̄〜 ̄)まぁ未だ納車されてないのにその更に次を語るのもアレなんで(核爆)さっさと締めるに限る今日この頃であった。