ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「自由の無い社会であれば、人民に気力が無い方が政府としては便利であろう」
Ｂｙ 福沢諭吉
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊今回の代車
実はついさっきまで、我が愛車をディーラーに預けていたのである。数日前、ドライブ行こうと思ったらブレーキの調子が悪くなった＆中々調子が良くならないので、念のためディーラー持ってったのである。結局何故だか知らんけどディーラーに着いた途端良くなってたのだが、念のためNHPCでもチェックしてもらおうって話になったのである。でもってワタクシのディーラーはNHPCじゃないから、クルマをNHPCのあるディーラーへ運ぶ→戻ってくるまで待つって過程が加わるため、その間代車が出たって話である。今じゃR35はNHPCのあるディーラーでしか売らない事になってるのだが、ワタクシが前のR35買った事はそんな決まり無かった→今の非NHPCなディーラーで見てもらってて、今のになっても継続して見てもらってるってワケである。
ちゅーワケで、毎度お馴染みの代車ネタである（笑）何せワタクシのディーラーはド田舎にある非NHPCの小さなディーラーである。都会のNHPCなディーラーならスカイラインとかフーガが代車で出るらしいのであるが、ド田舎の小規模ディーラーだとコレになるのである：
（軽除いて）日産で最も売れてるクルマである【日産・セレナ】である。実はワタクシ、ミニバンを運転するのは初めてだったりするのである。何せ独りモンだから、後ろに載せる人が居ないモンで（笑）ホントならコンパクトカー辺りが割り振られるんだろうけど、突然だった＆他が出払ってたのでコレになったワケである。
＊売れるにはワケがある
今年こそヴォクシーに抜かれはしたが、ソレまではミニバン売り上げナンバー１をずっと保持してたクルマである、でもってソコまで売れるからには、きっと何かの理由がある。だからこそワタクシも興味持って、こうやってネタにしてみようと思ったのである。たとえボロクソに扱き下ろすにしろ、実際乗って見て確かめた方が、具体的かつリアリティを以ってボロクソ扱き下ろせるってモンである（笑）でもワタクシのセレナに対する最初の印象は「意外と便利で乗り易くて悪くない」なのである：
運転席の解放感が結構良くて、ドラポジも（座位置はやっぱ高いけど）シッカリと良い感じで取れるのである。だから思ったより運転が疲れないのである。あと感心したのは中間トルクが中々あるのと、カックンブレーキじゃないトコである。あと実はハイブリッドなので、加速減速が古いクルマとは全然進化してるのである。
後部座席だが、車体サイズ（５ナンバー＋α）からは想像付かんぐらい広々としてるのである。つーか、ワタクシの愛車が車体サイズからは想像もつかんぐらい狭々としてるだけなのである（笑）こんだけあれば一家全員＆荷物を余裕で運べちゃうってモンである
モノを収納したり置いたりする場所が其処彼処にあるので、色んな用途においても使い勝手がいいのである。つーか、グローブボックスが車検書入れたらもう満杯で、ドアポケットとドリンクホルダー以外の収納スペースが無い我が愛車のが異常なのであるが（笑）
クルーズコントロール、アイドリングストップ、レーンキープシステムにエマージェンシーブレーキ、あとアラウンドビューモニターと踏み間違い衝突防止アシスト。この手の運転アシスト最新技術が全て搭載されてたりするのである。コレは試乗車なので一番下かちょい上ぐらいのグレードだが、ディーラーオプションで更に豪華にする事だってできるのである。
だからもし「セレナに値段相応の価値はあるか？」と問われたら、ワタクシは「イエス」と答える次第である。もしクルマに変なロマンを求めてなくて、予算４００諭吉以下で家族４〜５人全員で使える便利なクルマを求めてるのであれば、セレナは確実にオススメできる一台である。今まで事ある毎にミニバンをバカにしてきたワタクシであるが（笑）実際乗ってみると感想って変わるモンである。何ちゅーか、５ナンバー（＋α）のミニバンってのは、いわばクルマの最大公約数ってヤツなのである。ニッポン人の平均GDP（約４１０諭吉）の中でコストパフォーマンスと利便性を最大限追求すると、自ずとミニバンって形に夏のである。そりゃセレナだけでなく、フリードやノア／ヴォクシーがバカ売れする筈である。
＊利便性とコスパの先に
でもって、ココからは批判タイム突入である（笑）先程ワタクシは「値段相応の価値はあるか？」の答えに「イエス」と答えたが、だがしかし「値段以上の価値があるか？」と問われたら、答えは「ノー」である。クルマだけに限った話ではないが、ホントに優れたモンってのは値段以上の価値があるか、値段を超えた価値があるモンなのである。でもってセレナにソレがあるかと問われたら、全然無いのである。CADとかマーケティング理論とかで最小限の出費と最大限の効果を計算して、その計算通りに作られたクルマ。長く乗って深いトコまで見ていくと、そういうトコが顔を出してくるのである。確かに道具としてはすごい便利なんだけど、愛着が湧いてこないのである。
そんなモンは高級車だけの特権であって、ファミリーカーにソレを求めるのはお門違い？ワタクシはそう思わない次第である。外車だと古いミニだとか旧VWビートルとか、ニッポン車だとAE86やBNR32なんかが良い例だが、高級車でも何でもないのに、オーナーは口を揃えて「一生乗り続ける」と言い切っている。果たしてセレナにそんな価値があるかって問われたら、そりゃ「ノー」の一言である。クルマに限った話じゃないが、今のニッポンにゃこういう”使い捨て製品”が多過ぎるのである。コスパ最優先で売れるモンを手早く作って、ブームに乗じて宣伝で大量に売って、ブーム終了と同時に廃棄して、また別のモンをコスパ最優先で作る。こういう焼き畑農業的なモノ作りを止めない限り、ニッポンの復活は無い。そう確信した今日この頃であった。
