アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

HUNGRY FOR STINK

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「高慢は論理ではなく、運命は悪魔の議論である」

By ロバート・グリーン・インガーソル


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*貧困って何ですか?

 流石に毎回クルマネタだとクルマ属性の無いロンマニアの方々は飽きてしまうだろうから、今回は話題を変えるとしようジャマイカ(笑)貧困って言うとつい最近【貧困の特集に出てきた女子高生が実は貧困じゃなかったっぽい件】でネットが炎上してて、ソレに対しサヨク達が一斉に動き出して【貧困バッシングは止めろデモ】が起こったりとか【論点ずらし】を行ったりとか【コレは相対的貧困なんだ】と擁護したりとか、色々盛り上がってたようなのである。まぁサヨクも選挙が終わってネタが無くなったから、今度はコレで仕掛ける予定だった→バレて炎上した事で火消しに躍起になってるのであろう:

コレに対するワタクシの見解は「確かにこの子はビンボーだ」ってトコである。ワタクシが思うに、ビンボーには2種類あるのである。1つは「純粋にカネが無いからビンボー」であり、この子の場合はソレに該当しない。そして2番目が「カネの使い方が分からずにムダ遣いするからビンボー」であり、この子が該当するのがソレである。ネットの情報が全て正しいとは思わんが、少なくともこのカネの使い方はカネの使い方が分からんヤツのソレである。


 そして第2の見解は「そもそも貧困バッシングなんて起こっていない」である。この子が批判されてるのはカネの使い方のヘタさ故であり、貧しいのにカネ使ってる事へのバッシングではないのである。例えばこの子がアニメ専門学校に行くための資金を既に貯金していたのなら、余ったカネで何を買おうが自由なのである。でも実際は本来なら学校への入学資金として少しでもカネを多く貯蓄に回すべき&同じ映画を何回も観に行く時間があるのならバイトでもすべきなのに、そのカネを別の事に使ってたから叩かれてるのである。あの母娘が貧困に陥ってしまうニッポン社会に問題があり、ソレさえ何とかなればあの子も困らなかった?ソレとコレとは話が別である。


*夢は贅沢品

 理想ってシロモノは、目の前にある山積みになった現実問題を1つずつ黙々と片づけている間に、気が付いたら既に達成していたモノ。他は知らんが、少なくともワタクシはそう考えてる次第である。だから上記動画のJKみたいに軽々しく「夢を追っかける」なんて言葉を言ってるのを聞くと、思わずモニターにツッコミ入れたくなってしまうのである(笑)ニッポンが豊か過ぎるから中々実感沸かないだろうけど、本来夢ってのは贅沢品なのである。夢を追いかけていい人ってのは:

  1. 夢の方から「諸費用はこっちから出しますから、是非ともウチに来てくださいッ!」って誘われるほど超優秀な人
  2. 夢を追いかけるだけの金銭的、時間的、社会的余裕のある人
  3. 夢を追いかけるためならば全てを犠牲に出来る人

この3つの内、最低でも1つ該当する人だけである。エンタメの世界もそう、スポーツもそう、学問もそう、何だってそうである。そう、夢を追っかけるってのは、実はすんごい大変なのである。でもって上記のJKは、いずれにせよこの3つの条件のどれにも該当しない。だから安易に夢を追いかけるべきではないってのがワタクシの個人的な意見である。


 えっ?そんなの不公平で不条理だって?そもそも人生そんなモンである。自分が何時何処の誰の元に生まれるなんて選べないんだから、そりゃ不平等にもなるって話である。アメリカやニッポンみたいな裕福な国に生まれる事もあれば、ソマリア北朝鮮みたいな最悪の国で生まれる事もある。人格者な両親の元で生まれ愛されて育つ事もあれば、毒親の元で生まれて最悪な年少期を送る場合もある。健常者に生まれて人々の中でワイワイガヤガヤ楽しい人生を送る事もあれば、障害者として生まれて一生社会の外側で生きる事もある。不条理でやるせないけど、ソレが人生であり、世の中の理なのである。でもってソレは自分が悪いワケでも、親が悪いワケでも、社会や国が悪いワケでもない。誰も悪くないのである。



 じゃあ産まれ方が悪かった場合、どうすれば良いかって?ワタクシの答えは「その時その場で自分の出来る最大限の事をやる」である。国や社会は簡単に変わらないし、変わったとしても急激には変わらないし、変わる方向性も自分が望んだ方向に変わるとは限らない。でも自分を変えるのはすぐできるし、急激に変える事だって出来るし、自分の望む方向性に変えていく事だって出来る。確かに「国や社会が悪いのに、何故自分が変わらなきゃならないんだヽ(`Д´)ノ」って思う人の方が多いだろうけど、効率や確実性を考えると自分が変わった方が断然良いからである。ワタクシは発達障害関係の講演で度々この事を言うのであるが、多分ソレ言い過ぎたせいか最近はスッカリ呼ばれなくなってしまった次第である(笑)


*戦い続けてるから負けじゃない

 まぁ何ちゅーか、所謂”弱者”をテーマにした講演の場合、やはり「私達生き辛さを抱えた人同士で相互応援し合って、社会に大きな流れを作って世の中を変えていこ〜(* ̄0 ̄*)ノ」的な講演の方がウケが良いみたいなのである( ̄〜 ̄)こう言っちゃ何だが、やっぱ世の中は「理不尽だけど認めて前へ進もう」って人よりも「世の中は理不尽であってはならないッ!都合の悪い事は認めないし知りたくないッ!」って考えるヤツの方が多いのである。だからこそ上記のようなサヨクビジネスが成り立つんだなとワタクシは思うのである(笑)サヨクが何をやっても連戦連敗する理由ってのは、世の中の理不尽さから目を逸らす事なのである。



 ワタクシにもサヨクやってる知人が若干名居るのだが、最近何となくソイツ等が何考えて行動してるか分かった希ガスのである(笑)何考えてるって、ソレはズバリ「戦い続けてるから負けじゃない」である。よーするに実際の結果とか勝ち負けは度外視して、単純に「私は良い事の為に活動し続けているんだ、私は役立たずなんかじゃない」って自尊心を守るのと同時に「やり続けていれば勝つ可能性が微小レベルでもあるかも知れない」っていう現実逃避であり、明確な戦略と勝算なんて最初からないのである。誰の為でもなく、単にテメェのエゴを守る為だけに活動してるのである。世の中を変えたいのであれば、まず他人に精一杯尽くす事、最近ますますそう思う今日この頃であった。