アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE CHRISTHUNT

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「他人にテロを加える者は、常に戦う」

By グナエウス・コルネリウス・レントゥルス・クロディアヌス


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*主流でないという事

 障害を持つ事、障害者である事で一番辛い事は何か?ワタクシの答えは「主流から外れてしまう事」である。仕事を満足にこなせないからキャリアを積み重ねる事が困難になり、結婚や恋愛にも制限が加わる事になり、人間関係もフツーの人と同じというワケにはいかなくなる。たとえ1つ1つは小さくても、ソレが数と種類を伴うようになれば、いずれ積み重なって大きな違和感となる。ワタクシが前々から言ってる事であるが、差別を無くす事は出来ても、違和感を無くす事は絶対にできないのである。そしてその違和感は、障害を持っている間ずっと付き纏うモンなのである。だから障害者の中には「バリアフリーがもっと広まってもっと徹底されたら違和感が無くなって、自分も主流に戻れるかも知れない」って考える人が少なくなく、実際に運動する人も結構居るのである。



 ワタクシが直接会って確かめたワケじゃないんで何とも言えないが、多分【奄美空港で騒動起こしたコイツ】もそう考えて今の活動してるトコがあるんじゃないかと思うのである。特にコイツみたいに後天的に障害者になっちゃった人は健常者時代の主流的生活を身を以って知ってる分、ワタクシみたいな先天性障害の人間以上に「元の主流的な生活に戻りたいッ!」って考えていて、その決して叶わない自身の願いや、自分を異質視する健常者世界への怨嗟や憎悪をバリアフリー活動という”絶対的に正しい行動”でオブラートして正当化するのである。ワタクシはコイツのやってる事を全く評価しないどころか叩いているのであるが、ただコイツの気持ちだけは同じ障害者として分かってしまうって話である( ̄〜 ̄)


*目的は手段を正当化しない

 前回ワタクシは「世の中に反骨精神やルサンチマンという感情が存在する以上、コイツを擁護するヤツは必ず現れる」と予言したのであるが、案の定【サヨク寄りのネットメディア】とか【同じ車椅子仲間】とかがアイツのやった事を「車椅子だからってLCC使えないのはおかしい」とか「あえて波風を立てていく事も必要」だとか言い出してきたのである┐(´д`)┌この件については前回の記事でも書いたが、じゃあアイツのパフォーマンスの為に出発や到着が遅れてしまい、ソレで損害を被ったかも知れない他の無関係な乗客はどうなるんだってワタクシは問いたいのである。まさかと思うが「航空会社が悪いんだから文句はそっちに言え」とか「真っ当な人なら賛同する筈、しないヤツは敵側」とでも言うつもりなのであろうか。


 コレは先日も言った事であるが、ワタクシなら事前連絡は必ずする。だってその方がスムーズに事が進むし、関係無い人を巻き込む事もないからである。ンでもって、上記のリンク先では「事前連絡しても断られる。車椅子だからってLCCを利用できないなんておかしいッ!差別だッ!」って言ってアイツを正当化しているが。ソレに対するワタクシの回答は:

                   ∩___∩
                 /  ノ   \  ヽ
                 | ●    ● |    LCC相手に何マジになってんの?
               彡   (_●_)    ミ
                /、   |∪|    ,\       この鮭の切り身やるから帰れよ
               /.|     ヽノ    | ヽ
            ,,/-―ー-、, --、   .|_,|
         r-、,'''";;:;;:;::;;;;:;;::;:;:;;::;:;`'- /_,l,,__ )
        |,,ノ;;:;r'" ̄ ゙̄^"`Y'-、;;;::;:;::;:;:;:;::;:|
         .ヽ,′       ;   `"";;;;;⌒゙')
          ´`゙'''''''''''‐-‐'"`‐-‐'"゛  `゙´
                   |  .‖ /
                 ("___|_`つ 


・・・と言ったトコである(笑)抑々LCCなんて貧弱サービス上等で乗るモンなんだから、サービスが足らない事を叩く事自体がおかしいのである。ワタクシだったら「まぁ所詮LCCなんだからしゃーない」でお終いである。犬に吠えられたからといって、四つん這いになって吠え返すであろうか?他の人は知らんが、ワタクシは吠え返さない次第である。


 じゃあ何故この連中はLCC如きに「対応ガー、差別ガー」と叫ぶのであろうか。同レベルだからってのもあるだろうけど、一番はやはり「自分は健常者と違う」っていう事実を突きつけられるからだと思うのである。自己を確立していないヤツってのは、兎に角他人や社会に紛れたがるワケである。何かに所属する事で、テメェの個の薄さを誤魔化す。特にニッポンのような未だ集団主義の強い文化圏だと、その事は重要になってくるのである。そして上記にもあるように、障害者になると多数派である健常者社会と半強制的に区分けされてしまい、個を確立してない障害者はソコで大いに悩んでしまうのである。差別や区別が悪いのではなく、自分が仲間に入れない事を再認識させられるのがイヤなのである。


テロリズム反対

 そしてコレも前々から言ってる事であるが、ワタクシは「崇高な目的があるんだったら、多少強引なやり方もアリ」という考え方には全面的に賛同しない次第である。ちゅーのもその言い分って、まんまテロリストのソレだからである。こういう行為を認めてしまったら、誰もがテメェの”崇高な目的”のために強引な手段を取るようになるからである。正義や正しさってシロモノは基本主観的なモンであり、ソレ即ち「何が正義なのかは人其々違う」という事である。だから「正義の為なら何やってもおk」なんてなったら、ソレこそシャレにならない事になるのである。正義が一人ずつ違うからこそ自由があり、法があり、マナーがある。近代社会の一員として、ソレを忘れては決してならないのである。


 そう、ワタクシに言わせれば、アイツはテロリストと同じ穴の狢であり、アイツのやった事はテロ行為と同等なのである。そしてテロリストやテロ行為に対する近代社会の答えは既に出ているのである。ソレ即ち「絶対に交渉しない」である。そう。このような行為でバリアフリーを広めようとしても、やればやる程に健常者社会との隔たり、つまりバリアが更に増えるだけなのである。近代社会に生き、自由を愛するのならば、テロリストやテロ行為を絶対に容認してはならないのである。だからワタクシは不利だと分かっていても、健常者社会の模範やルールに則って自分の意見を述べるのである。さてマジ話はウケが悪い&この話も間もなく賞味期限切れだと思われるので(笑)さっさと寝るに限る今日この頃であった。