アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SALVATION OF INNOCENTS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「完成の域に到達するということは、すなわち出発点に戻ることだ。曲線と球と円に喜びを見いだす、私の本能的な好みに戻ることだ」

By シドニー・ガブリエル・コレット


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*好みの法則

 物事の「新しい」と「古い」は何で決まるのか。その問いに対しワタクシは「その対象を夢中になり始めた時期を中心として、その5〜10年前後を境にして決める」と答える次第である。例えばワタクシがクルマに目覚めたのは2005年だから、ワタクシの中で「古くない、興味の範囲内」と言えるのは長くて1995年である。だからワタクシにとってBNR34は「少し前のクルマ」であり、BCNR33は「ギリギリ古くないクルマ」だけど、BNR32は「旧車」なのである(笑)実際クルマの蘊蓄についても95年以降のクルマなら色々あるんだけど、ソレ以前のクルマの知識はサッパリ薄いのである(^_^;)ただクルマはじめ機械に関しては「新しければ新しいほど良い」がワタクシのジャスティスなので、新し過ぎると感じた事は無いのである。



 が、機械以外になると、途端に「新し過ぎる」が現れるのである。例えば音楽だけど、ワタクシが音楽に興味を持つようになったのは中坊の頃にボン・ジョヴィの”New Jersey”を聴いたのがキッカケで、その頃が1988年頃だったと思うのである。でもってソコから±5〜10年で、ワタクシの音楽の興味範囲内ってのは80年代前半〜00年代前半までなのである。ソレ以前、例えばレッド・ツェッペリンとかブラック・サバスとかは「古い音楽」で、逆にイマジン・ドラゴンズとかパニック!アット・ザ・ディスコとかは「若いヤツの音楽」で、共に感性が理解できんのである(笑)だからワタクシの聴く音楽ってのは80年代前半〜00年代前半に発表されたソレか、その時に全盛期を迎えたミュージシャンの新作かのどっちかなのである。


*最近の音楽事情

 まぁアタマでは分かっていても、中々新しい音楽や古い音楽を積極的に聴く気にはならんのである(^_^;)ちゅーのも、80年代前半〜00年代前半の音楽を聴き切ってないからである。ワタクシは凝り性なので、一つの事に夢中になったら、ソレをやり尽くさないと気が済まない性質なのである。だからこの時代を完全攻略したと思わない限り、別の時代へ行く事は神様や仏様やキリスト様が許しても、ワタクシが許さないのである(笑)だから最近聴いた音楽も、やっぱその時代由来のになってしまうのである:

ニッポンでもお馴染み(?)なアンドリューW.K.の12年振りのフルアルバムである。アンドリューがデビューしたのが2001年だから、ワタクシ的には「ギリギリ新し過ぎない」音楽なのである(笑)悪くは無いアルバムだと思うけど、やっぱ凄過ぎたデビュー作とどうしても比べてしまうのである(^_^;)名盤を作っちゃうとソレに囚われて二進も三進も行かなくなるってのはミュージシャンあるあるだけど、デビュー作がソレってのは色々と厳しいモンがあるのである。


かの有名なレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(以後RATM)の元メンバー達による新バンドのデビュー作である。バンドとしては00年前半以降の「若いヤツの音楽」なのであるが(笑)メンバーの音楽的バックグラウンドは90年代なので、素直に受け入れる事が出来たのである。音楽的にはRATMの延長線+αって感じで、今後も中々に期待できそうである。


*流行の意義

 だからストリーミングに移行したら音楽の幅が増えるかと思ったのであるが、逆に狭くなってしまったのである(笑)ちゅーのもストリーミングになって思った以上にマニアックなモンまで聴けるようになっちゃったから、狭くても深くのめり込んでしまったのである(爆)でもまぁソレはソレで面白いので、別に後悔はしていない次第である。もうヒットチャートを追いかけるような年齢でもないし、ヒットチャートを追いかける意味も無いので、自分の聴きたいモンを聴くだけである。だからある意味、今の音楽シーンってのは理想に近いモンがあるんじゃないかと思うのである。経済状況や情報不足に悩まされる事無く、聴きたい音楽を存分に聴けて、SNSとかを介して同じモンを好きな人と容易に繋がれる。素晴らしいとワタクシは思うのである。




 そう、何故ヒットチャートが必要なのかって、情報と懐具合が有限だからである。昔はラジオとMTVとレコード屋の試聴機、あとは友達に借りるしか音楽をタダで聴く機会が無く、しかも名作だろうが駄作だろうが一々カネを払わなきゃならんのである。でもって人間関係もリアルでの出会いと電話ぐらいしかなかったから、孤立もし易いのである。どんな中でムダ遣いをしないように、失敗しないように音楽を選ぼうとしたら、一番簡単且つ確実な方法は「流行ってるモン、流行りそうなモンを聴く」であり、ソレを確かめる手段がヒットチャートなのである。そう考えると何ちゅーか、昔のマスコミって実は恐ろしかったんじゃないかと思うのである(^_^;)賛否両論はあるが、やっぱネット時代は良い。そう確信した今日この頃であった。