アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DISGRACE TO THE CORPSE OF SID

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「思いは物のようなものです。それは恐ろしいほどのパワーを持っています」

By ブライアン・アダムス


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


マニュアルトランスミッションの限界

 不慣れな人は200馬力まで、少し慣れた人で300馬力まで、上手い人でも450馬力まで。ソレが3ペダルMTを楽しく扱える限界だとワタクシは考えているのである。ソレより先はMTのデメリットがメリットを上回るようになるから、乗ってて苦痛になるのである。クラッチは重くなるは、繋ぐ時のショックが大きくなるから気を遣うわ、加速パワーにシフトチェンジがついていけなくなるわ、大変さが気持ち良さを上回ってくるのである。だから新型スープラの開発者が【スポーツカーにMTって、まだ必要ですか?】と言ってた事に対して、ワタクシは「仰る通り要らないです」と答える次第である(笑)街乗り〜ワインディングで流すだけだったらMTでダイレクト感を楽しむのもアリだと思うが、モタスポがメインならば多田氏が言うようにAT(及び2ペダル)がベストなのである。



 姉妹車であるBMWのZ5はオープンモデル→サーキットはあんま考えられてないからMTでもおk→だからMTが設定されてるんだけど、スープラはモタスポ向けのモデル→だったらATオンリーでも良いとワタクシは思うのである。記事にもあるように最近のATは優れてるので、尚更無問題である。ぶっちゃけた話、ワタクシは「MTの楽しさ」なんてのは昔が忘れられない懐古主義的なオッサン達が流布してる都市伝説の類だと思っているのである(笑)無論、街乗りでマッタリ流す楽しさは否定しないが、そんだけである。ポルシェだとかアストン・マーティンだとかならそういうニッチなニーズの為に高額になる事を承知の上でMTを設定したりしてるのだが、生憎スープラは高額にしてまで設定する車種じゃないからである。


*最速コーナリングテクニック5

 ワタクシが初めて乗ったMTはGDBで、GDBには3年6.5万キロ乗ったが、MT操作を楽しいと思った事は遂に無かったのである(笑)クラッチは重たいし、低速トルクがスカスカだから上まで回さないとエンストするし、ケーブルスロットルだからクルマの方でスロットル操作をアシストしてくれる事も無い。お陰でGDBを降りた時は「もう当分MTは乗らねーぞマジでo(`ω´*)o」って思ってしまったモンである(爆)NDに乗るようになってやっと「MT楽しいじゃん(^▽^)」って思えるようになったのである。っさて話は変わって、と:

REV SPEED - レブスピード - 2018年 5月号

REV SPEED - レブスピード - 2018年 5月号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三栄書房
  • 発売日: 2018/03/26
  • メディア: 雑誌

この雑誌にしては珍しく、ドリキンドラテクの解説をしてるのである。今回面白いなと思ったのが、ドリキンアンダーステア対処法である。ブレーキ残しながらのコーナリング中にアンダーステアを感じたら、軽くブレーキをグッと押し込んで荷重を一瞬だけ移動させて調整する。ドリフトやらない人間には思いつかない小技である。あとビデオとかでサイド引く事が間々あるのはドリフトさせてムリヤリ曲げる為じゃなくって、アレで前後のブレーキバランスを調整してるんだそうである。


【PS4】ファークライ5

【PS4】ファークライ5

漸く配信されたのでプレイしたのであるが、コレが実に良く出来たゲームなのである。3→4と使い続けたシステムを一新してるのであるが、その際に敢えて過剰な便利機能(画面端のミニマップとなど)を敢えて捨ててあるのである。最初はその事により不便になるのかなと思ったらそんな事は無く、逆に無い方が緊張感が増える&周りをシッカリ見るようになる&記憶力を発揮しようとして、その程良い手間が退屈さを防いでるのである。カーナビは便利だけど、カーナビに依存し過ぎると目的地しか見なくなって、目的地までの過程を楽しめなくなるのと似たようなモンである。何ちゅーか、UBIはオープンワールドを多数作ってるだけあって、その経験が良い意味で活きているのである。


*大事なのは捨てる勇気

 スープラのMTや上記ゲームのソレと関連して、昔の水野和敏氏の話を思い出したのである。水野氏曰く「機能を増やすだけなら簡単。開発者にとって一番難しいのは、既存のモノを捨てる事」なんだそうである。その例として氏が挙げてたのがスマホであり、既存のガラケーにあった各種物理的ボタンを敢えて捨てて、物理的ボタンに慣れ親しんだ顧客を失うリスクを冒したからこそ、スマホにより更に多くの顧客をゲットできたのである。でもってご存知のように、ニッポンのケータイ製造メーカー各社は既存の客が離れる事を恐れてスマホを敬遠したからこそ、逆に顧客を奪われたのである。スマホだけじゃなく他の様々な分野でも、ニッポン企業が捨てる度胸が無いが故に市場を海外勢に奪われた例、余りにも多いのではないであろうか。



 パラダイムシフトを起こしうるモンは大概過去のモンよりも遥かに優れているってのもそうであるが、機能ばっかり増やす事の何が問題かって、使い切れない事なのである。使わない機能が多いけど、機能が多い分だけ値段が跳ね上がる。でもって使おうと思っても中途半端な機能が多いから結局使い勝手は悪い。よーするに十徳ナイフやモンキーレンチと同じ事なのである。そのどちらも、プロは非常時を除いて全く使わない。古人曰く「使えない人間とは、アタマが良すぎる人間でもバカすぎる人間でもなく、中途半端に頭が良いヤツ」という言葉があるように、中途半端な機能ってのはいくらあっても役に立たないのである。さて明日も仕事なので、さっさと休むに限る今日この頃であった。