アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

FOUND IN FAR AWAY PLACES

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「本当のスーパーマンとは、(自分の)弱さを受け入れている人のことである」

By 加藤諦三


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*The致命傷

 リアルのワタクシを知ってる人からは意外だと思われるが、ワタクシ実は体育会系の出身なのである。まぁ医学部系の部活→勉強云々があるから本学系ほどガチってないのであるが、ニッポンにおける体育会系の空気ってヤツはソレなりに理解してるつもりである。だから今世間を大いに騒がせてる【日大アメフト部の危険タックル云々】についても内情は何となく分かるし、何故世間がこの手の”体育会系あるある”に過剰に反応するかも分かるのである。何故過剰に反応するかって、他にとばっちりが来るからである:

ココまで悪質にやられると「他んトコもそうなんじゃないか(¬д¬)」とか「コレだから体育会系は┐(´д`)┌」って世間は考え、ただでさえ今時の子の嫌体育会系な空気や少子化で部員の確保が年々大変になってるのに、こんな事されたら益々以って部活をやらない理由が出来てしまうのである。ワタクシが大坊の頃ですら既に体育会系のノリは嫌われてたんだから、20年以上経った今なら更に尚更であろう。


 まぁこの事件についてはワタクシは関係者でも何でもないし、アメフトに通じてるワケでもないので、突っ込んだ事は言わない次第である。が、ココ一連の流れで、日大&アメフト部は一番やっちゃいけない事をやらかしたってのは間違いなく言える事である。ソレは「いざという時に学生を守らなかった」って事である。何故部員達が理不尽なしごきや厳しい練習に耐えられるかって、部活と大学がいざという時に守ってくれるからである:


各種諸問題が起こった時に助け船を出してくれたり、勉学や就職の手助けをしてくれたり、将来社会に出た時にコネを使って色々便宜を図ってくれたり等々。そういう大きなメリットがあるからこそ、部員は部に忠誠を誓うのである。でも今回のような事態において、部が部員を非情なまでに切り捨てるって分かったら、誰が必死こいて部のために頑張ろうって思うんだって話である。もう何処も試合やってくんないし、新入部員の確保も絶望的だし、今残ってる現役部員たちのモチベーションもガタガタである。まぁどう転がっても、日大アメフト部の先行きは非常に暗いと言わざるを得ないのである。


*弱い人とは

 まぁワタクシとしてはこのアメフト云々よりも、先日の話の続きをもう少ししたいのでそうする次第である。件の登山家が如何に無謀なのかは、ワタクシよりも【登山ライターのソレ】に書いてあるので敢えて省略する次第である。この登山家の今に至るまでの一連の流れを調べてみて、同じ(?)ブロガー&動画配信者として思う事が少なからずあったので、ソレについて書きたいと思ったからである。まぁ死者に鞭を打つようでアレなのであるが、この登山家は所謂”弱い人”なんじゃないかと思うのである。弱い人ってのはワタクシの知る限りだと:

  • (自分の小ささを誤魔化すため)自分を必要以上に大きく見せようとする
  • (間違えたダメなヤツと思われたくないから)頑なに自説を貫こうとする
  • (孤立するのが怖いから)何をするにしても一々他者の反応を伺おうとする
  • (負けて惨めな思いをしたくないから)批判に晒されたらケツまくって逃げる

こういうヤツが、ワタクシの知る限りの弱いヤツの態度である。そう、言っちゃ大変アレなのであるが、上記登山家はこの条件に全て当てはまるのである。弱いから無謀な挑戦をするし、弱いから自己憐憫に陥って同情を買おうとするし、弱いから自分の落ち度を認めようとしないし、弱いから軸がブレるのである。故にワタクシは、この登山家を評価できないのである。


 ただ弱いからこそ、今に至るまでコレだけのファンや支持を集められたんじゃないかと思うのである。多分この登山家が完全無欠な人格者だったら「はいはい、完璧超人様は我々凡俗共とは違って、何でも余裕で出来ちゃうから素晴らしいよねぇ( `д´)ケッ!」ってなって、支持と同じかソレ以上に嫉妬や憎悪に晒されていたであろう(笑)弱いからこそ「あの人は弱いのに精一杯勇気を振り絞って無謀とも思える挑戦をし続けているッ!この心の熱さと気概は強いだけの有名登山家には絶対に見られないッ!感動したッ!」てなってファンが集まって、ファンが集まるからこそカネやチャンスも集まるのである。純粋に登山家としては兎も角、ユーチューバーやブロガーとしては優秀だと言わざるを得ないのである。



 だからこそ、ワタクシは敢えて問題視してるのである。もしもコレがあの登山家一人の中で全て完結してるのであれば、ワタクシだって「貴方は大人であり、そしてコレは貴方の人生なんだから、生きるも死ぬも好きにすればいい」って言うだろうけど、残念な事に彼の行為は一人で完結していないのである。ソコには多くの支持者やスポンサーやその他関係者が居て、その中にはガチで彼を大切に思っている人も居るかも知れないのである。そういう人が一人でもいるのなら、自分の命を決して粗末に扱ってはいけないのである。あともう一つは、数や程度の差はあれど、何かを配信する人間には熱狂的なファンってのが必ず居て、そいいう人は多かれ少なかれ「配信者みたいになりたいッ!」って考えてるからである。


*人は一人で生きるに非ず

 そう、この登山家が無謀な挑戦をする事の何が拙いって、ソレに憧れて同じ様な事をするヤツが現れる可能性があるって事である。この登山家に憧れた熱狂的なファンが登山家みたくなりたくて、同じ様に無謀な登山を配信するようになって命を落とし、そしてソレを観たファンのファンが憧れて、後はその悪循環。確かに真似たヤツが悪いのは間違い無いし、法的にも問題は無いのであるが、こういう行動はブロガーや動画配信者全体の評価を落とし価値を下げてしまうのである。上記にあった、いちアメフト部の不祥事が体育会系スポーツ全体の評判に繋がってくるのと同様の事が、ブログや動画配信にも起こるのである。だからこそ、作り手はシッカリと自らを律しなきゃならんのである。


 ワタクシがこのブログで違法脱法行為を書き記したり、倫理的に問題があるような事を主張しないのも、つまりそういう事である。ワタクシはロンマニアの皆様には、犯罪者やDQNになってほしくないからである。まぁワタクシが完璧なまでに法的倫理的論理的に問題が無いとは口が裂けても言えないのがアレであるが(笑)ソレでも問題があった場合は素直に謝るし、修正や改善の為の努力は日々怠らないつもりである。時々「コレは私のブログなんだから、私の好きなように書く」とかいうヤツが居るのであるが、ソレならば紙の日記帳かWordにでも書いとけって話である。ネットに乗せて他人に読ませる以上、ブロガーには他人に対する責任が生じるのである。さてもう遅いので、コレぐらいにしとこうと思う今日この頃であった。