アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ETERNAL DEATH

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「素人は和をもって尊しとするが、戦いのプロは勝利をもって和を造る」

By 稲尾和久


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*”デカい・強い・速い”は男の永遠のロマン

 何故男がクルマとかバイクとか建物とか武器とか人間とかに強い憧れを抱くかっていう理由が、上記に示したサブタイの通りである。何故ならその3つを持つ男こそが世の中の主役であり、人の上に立つ存在となりうるからである。リベラルなヤツは認めたくないだろうけど、世界は古今東西、力のある人間が動かしてるのである。知力、体力、気力、魅力、記憶力、理解力、忍耐力、表現力、集中力、影響力、説得力、経済力、統率力、政治力、当然だけど暴力や軍事力も力である。そう、デカさと強さと速さってのは、力なのである。ソレを知る事で自分も力を得たい、ソレを所有する事で力の一部に肖りたい、ソレの配下に下る事で力の加護下に入りたい等々。男のロマンとは、力に他ならないのである。


 何故スター・ウォーズがアレだけの人気を得られたのかと問われたら、スケールの大きい舞台、壮大なシナリオなどもあると思うが、一番はやっぱり「デカさ・強さ・速さ」を徹底的に追求したからだと思うのである:

映画の冒頭でいきなり巨大なスター・デストロイヤーが出てきて、ダース・ベイダーが出てきて、デス・スターとかいう人口惑星を本拠地にしてたり、帝国がこの上ないぐらい「デカさ」と「強さ」を誇示するのである。ソレに対して反乱軍側は「銀河系最速のガラクタ」と呼ぶミレニアム・ファルコン が出てきて、終盤では小型瞬足高火力なXウィングを反撃の主役にするなどといった「速さ」で対抗しようとする。その圧倒的なロマンに魅了されたのだと思うのである:

今のスター・ウォーズが彼是不評なのはポリコレ云々、ジョージ・ルーカスの不在云々もあるけど、やっぱデカさと強さと速さが不足してるからなんじゃないかとワタクシは思うのである。エピソード1〜3もそうだったけど、人間ドラマの方が中心になってしまってて、メカと武器と建物の追求が今一つ足らない。そんな気がワタクシにはするのである。


*The一人横綱

 クルマに関しても然りであり、何故スポーツカーやスーパーカーやレースカーが人々の憧れであり続けるかって、ソレ等が速いからである。公道じゃ100km以上出せないとか、コスパが悪いだとか、そんな事はどーでもいいのである。発揮されなくても速さは力であり、力を秘めてさえいれば十分なのである。あとスーパーカーは高い→経済力の誇示って側面もあるのである(笑)そうそう、レースといえば、つい先日【トヨタが悲願であるル・マン24時間レースを初制覇した】事がモタスポ好きの間で話題になったのである:

まぁエントラントがエントラントだけに十中八九トヨタが勝つだろうなとは思っていたのであるが、何せ20年近く様々な不運に見舞われたトヨタである(^_^;)ライバル不在だから耐久性を切り詰めなくて良い→まずトラブらない事は予想してたけど、24時間後のフィニッシュラインを跨ぐまで「ひょっとしてまたトラブるんじゃ(;´Д`)」って考えが頭から離れなかったのである(笑)


 まぁ今回のル・マンはワークスがトヨタしかいなかった、相撲で言うトコの一人横綱状態なのであるから、ある意味「勝って当然、負けたら失態」なのであり、実際ソコを指摘する声も少なくないのである。ただコレに関してもワタクシは「相撲と同じで、一人横綱であっても優勝の価値は変わらない」と答える次第である。一人横綱でも横綱横綱らしい相撲をしなければ優勝できないんだから、優勝の価値は変わらんのである。まぁ何はともあれ念願の優勝を果たしてモヤモヤも解けたと思うので、来年以降は安心して観戦できそうである(笑)あと出来ればもう一社ぐらいワークスで参戦してくれたら面白いと思うのであるが、まぁ来年も一人横綱だろうなと思うのである(^_^;)


 無論、はてなキーワードの「マツダスピード」の項目も「ニッポン車で唯一のル・マン優勝」から「ニッポン車として初のル・マン優勝」に書き換えといたんで、ソコんトコ抜かりなしである(笑)今回の優勝にケチつけるヤツが良く言うのは「マツダの時はジャガーメルセデスが居て云々」だけど、あの年のマツダはレギュレーションでロータリーエンジンが超優遇されてた&ロータリー積んでたのはマツダだけだったんで、結局は同じ事なのである:

エントラント云々、レギュレーション云々って言っても、ソレを勝ち取る政治力や運も実力の内なのである。ニッポンじゃ「全く平等な条件で勝負しないと潔くない云々」っていうけど、ヨーロッパじゃ舞台裏の駆け引きも立派な勝負の一つなのである。あとニッポン勢といえば、コレを忘れるトコだったのである:

まぁ日産的には忘れたい黒歴史なんだけど、思い出しちゃったんだからしゃーないのである(笑)当初「FFマシンで参戦する」って聞いた時は「コレはWEC史上最大の革命的マシンになるか、或いはWEC史上最大のギャグになるかのどっちかだな( ̄Д ̄;)」って思ってたのであるが、大方の予想通り後者になってしまい、そのまんま日産は撤退して今に至るのである(´ヘ`;)もしもの話であるが、もしも日産がアホな事をせずに真っ当なマシンを作ってたら、ひょっとしたら今年は「トヨタvs日産」のワクテカな対決になってたかも知れなかったのである。


*やっぱり”デカい・強い・速い”は男の永遠のロマン

 でもって流石に今のまんまじゃアカンとFIAACOが考えてるせいか【2020年以降は新しいトップカテゴリーになる】との事である。つまり来年もトヨタの一人横綱であり、再来年以降はまた大きく変わってくるという事であろう。多分ソレに関してだろうけど、トヨタから実に面白そうなクルマが市販されるのである:

恐らくハイパーカーを所有するメーカー(マクラーレンアストンマーティンフェラーリなど)の参戦を見込んで、そのハイパーカーをベースにしたレースカーになるだろうから、トヨタもソレに合わせて自前でハイパーカーを用意しようって事なのであろう。実際買えるかどうかは別として、ワタクシはこういう夢のある話は大好きである。


 やっぱ何ちゅーか、トヨタはクルマにかけるロマンってヤツを良く分かってるのである。86が発売された時も、徹底したプロモーション戦略、車体を売るだけでなく遊び方や憩いの場所やレースまで用意する用意周到なトヨタの事である。この10000諭吉前後すると言われるハイパーカーも話題になる、売り切れると判断したからこそ市販にゴーサインが出たのであろう。言っちゃアレだが、折角のスーパーカーを10年以上経った今もフルモデルチェンジせず、挙句にはル・マン黒歴史を築いた上に速攻撤退した某横浜のメーカーとは大違いである(笑)やっぱクルマにおける「速い」「強い」「デカい」の3大ロマンは、コレから電動時代に移行したたとしても永久に不滅。そう確信した今日この頃であった。