アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

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 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「日本の子どもはこらえ性がないから結局ニートになってしまうし、またそれを社会全体が放置してる。ニートなんて格好いいように聞こえるけど、みっともない。無気力・無能力な人間のことです」

By 石原慎太郎


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*揃った最後のピース

 以前ショップに預けていたNDであるが、この度【機械式LSD】を装着して無事帰ってきたのである( v ̄▽ ̄)仕様の詳しいトコはリンク先にあるんで省略するが、漸くコレでNDの大掛かりなカスタマイズは終了したのである。後はパッドだとかローターだとかクラッチだとかタイヤだとかの消耗品のグレードアップだとか、或いは車高やアライメントの微調整だとか、そういう細かいトコを煮詰めていく作業ぐらいなモンである。何せクルマがクルマなので、コレ以上何をどうやったってVABだとかシビックTypeRだとかよりも速くなれないんだから、楽しくバランス良く走れればソレで十分である。もし速さを求めるんだったら、抑々NDに乗る事自体が間違ってるのである。速さならもう一台があるんで、ソレで十分間に合ってる次第である。



 取り敢えずコレで2018年〜2019年度の走りのシーズンに突入する準備は出来たのである。後は機械式LSDの慣らしを終えて、NDの車検を通せば全ては無事完了である。多分LSD入れた事で内後輪がシッカリ使えるようになる→アライメントの適正値も変わってくる事が予想されるので、今シーズンもまたデータ取りで忙しくなりそうである。繰り返し言うが、ワタクシはNDでの走りに速さなんか求めていないのである。アンダーやオーバーが無く安心してコーナリングできる事、1本20分を連続で不安なく走り切れる事、各種パーツの偏摩耗が無く長持ちして使える事。欲しいのはこの3つである。よーするに、走行会をフルに楽しく走り切れて、メインである街乗りにおける利便性を損なわない。コレが重要なのである。


ニートになり損ねた男

 話は変わって、実はワタクシ、ニートになる一歩手前まで来た事があるのである。冗談みたいに聞こえるが、マジな話である。ワタクシがまだアスペルガーの診断を貰う前の事であるが、アスペのお約束で仕事や社会生活が色々と行き詰ってしまい、精神的にも肉体的にも色々とヤバかったのである(^_^;)でもってその事は家族にも知られる事となり、その際カーチャンから「実家に帰ろう。家にいる間は何もしなくて良いから、何年かゆっくりしてシッカリ休もう」との事である。その時のワタクシは「まだだ、まだ終わっていないッ!」って思ってたから断って仕事を続けたのだが、もしもこの時カーチャンの申し出を受け入れていたら・・・

実家帰って何もせずにゴロゴロする

時間だけが流れて得るモンが何も無いから、同期とのギャップが更に開く

新しい職場を探すも、当然その空白の期間が問題視される

その環境に耐え切れず、アスペ云々も重なって長続きせず、また実家に引きこもる

繰り返せば繰り返すほどジリ貧になる

終いには行くトコが無くなって、完全体ニートと化す

人生\(^o^)/オワタ

・・・ってなってた可能性があったのである(笑)ニートになり損ねたワタクシはその後仕事や仕事以外でも良い出会いに恵まれて、数年後アスペルガーの診断も受けて人生ルートが変わって今に至るワケである。もしも実家に帰ってニートになってたら、ワタクシは今なお「穀潰しのニート野郎」と呼ばれて後ろ指刺されてただろうと思うのである(^_^;)


 ただまぁニートになり損ねてみて、改めて分かった事があるのである。ソレは「ニートを生み出す家庭はどんな家庭なのか」という事である。無論、ニート本人が発達障害を持ってて世の中との軋轢を抱えてたってのも結構あるんだろうと思うのだけど、一番はやはり「マニュアル通りの家庭しか持てなかった、教科書通りの子育てしかできなかった」からだと思うのである。だからマニュアル外の事が起こってしまうと「兎に角マニュアル通りの生き方に戻さなければッ!」って考えてしまい、本人とジックリ話さないといった事になってしまうのである。よく「自分の子供がニートになったら、自分なら家から追い出す」って言うヤツが居るけど、追い出せるだけの覚悟を持ってるのなら子供は抑々ニートにならないのである。



 そう、ニートを作ってしまう家庭ってのは、家族として子供に向かい合うだけの気概と覚悟が無いから作ってしまうのである。生まれてから哲学的な事は何も考えずに「世間体ガー、親孝行ガー」で就職して結婚して子供作って、成り行きで全部やってきたから愛着も責任も然程沸かないのである。だからニートになっってしまったらブン殴られたり最悪刺されるリスクを冒してでも子供と向かい合う事はせず、でも世間体云々があるから無暗に追い出せず、結果「カネ払ってメシ食わせて、ソレで面倒無く世間体を壊さずにやり過ごせるなら、そうしよう(´△`)」って考えるようになってしまうのである。フツーの人は「何故ニートがいる家の親ってニートを飼うの?」って思うけど、ソコには実に合理的(?)な打算があるのである。


*Theガマン

 ただまぁニートにならなかったらならなかったで、コレまた個別に色々と大変だったりするのであるが、ソレは「当ブログの過去ログを読んでください」としか言えないのである(笑)ただ色々やっていく内に、確実に言える事が一つあるのである。ソレは「健常者でも発達障害者でも、今くやっていこうと思ったら何が重要なのかと言えば、忍耐力」という事である。発達障害は発達しないのではなく、単に発達のツボが違うから上手く発達しないのである。だからこそ忍耐が人一倍必要なのである:

忍耐と言っても、ブラック企業や体育会系の様な理不尽を我慢するソレではなく、やりたい事やなりたいモンを目指してコツコツとやり続けられる持久力の事である。自分で言うのもアレであるが、ワタクシはコツコツやってきたからこそ(健常者ほどではないにせよ)人間関係も仕事もソレなりにやってこれたし、稼ぎもソレなりに得られたのである。


 よく講演会とかで「ロンさんは特別な人だから云々」とか言われるのであるが、ワタクシは自分を特別だとはミジンコほども思っちゃいない次第である。ただ単に折れない&積み重ねられるだけの話である。逆に言えば、折れずにコツコツ積み重ねる事さえ出来れば、誰だって特別な人間になれるのである。時々「生き辛さを抱えている人達は努力したくても忍耐したくても出来ない云々」っていうヤツが居るが、ソレに対するワタクシの答えは「(´・ω・`)知らんがな」である(笑)生き辛さなんてワタクシにだってあるし、健常者だって多かれ少なかれある。でも皆、出来る事をコツコツ積み重ねてるのである。さて説教臭い話はウケが悪いと相場が決まってるので(爆)お暇しようと思う今日この頃であった。