ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「世間には、つねに何者かを崇拝し、胸に抱きしめていないとおさまらない人間がウヨウヨしている。釣られたがっている魚のようなもので、それに糸をたれてやるのが教祖である」
By 大宅壮一
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*自肯低のカリスマ
自己肯定感の高い(以後自肯高)人と、自己肯定感の低い(以後自肯低)ヤツの話は前回もしたが、その2つを分ける一番のポイントは「価値基準を何処に置くか」である。自肯高な人は「まぁ失敗しても全て失うワケじゃないし( ̄▽ ̄)」って余裕があるから、自分で考え自分で決断するのである。反対に自肯低なヤツは余裕が乏しいんで「失敗したら全てを失うっ(>_<)」って考えるから、価値基準を自分以外の絶対的とされるモン(法律、倫理、人権、宗教など)に求めるである。そしてその自分の外部にある「立派な教え」に忠誠を誓う事で安心感とアイデンティティーが得られるため、ソレに対する異論反論は一切受け付けず、時としてソレ故に人の絆が絶たれる事も厭わないのである。
でもって時として、そういった自肯低なヤツの中から、実際に行動に出るヤツが現れるのである。実際に選挙に出るなり、或いは動画サイトやSNSで発言が注目を浴びたりとか色々方法はあるが、弱々しくても懸命に”普遍的正義”を力強く説くその姿に、同じ自肯低だけど声を出す勇気が無いヤツは強く惹かれ、そしてソイツを崇拝しだすのである:
れいわ新選組代表 山本太郎街頭演説 2019年6月19日 新宿駅西口
そのカリスマについていく事で同じ自肯低仲間との強い一体感を得られるのと同時に「この人を守ってやるんだッ!正義を成すんだッ!」っていう庇護欲を満たす事が出来るし、更には「社会の中枢に巣食う邪悪な自肯高共を成敗して、我々が新しい時代を作るんだッ!」って使命感も得られるんだから、そりゃ今までそういうのが無かった自肯低は熱中するに決まってるのである。カルト的な集団って古今東西色々あるけど、その殆どがコレじゃないかと思うのである。
*スープラ効果の真実
だからこういう連中が一般的な人達から奇怪に思われるのは、そのバックグラウンドの違いからすれば当然なのである。何故なら連中は世の中を良くしたいのではなく、世の中を壊してメチャクチャにしたいからである。カリスマ様が社会の中枢に食い込めば、世の中が混乱に陥るのは必至であり、そしてソレこそが望みなのである。世の中がメチャクチャになれば溜飲が下がるし、上手く行けばテメェ等にもワンチャンあるかもって思えるからである。さてそんな話は一旦置いといて、と:
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*ノーモア奴隷道徳
この話はどうやらウケが悪そうなので、この話をするのも今回限りにしようと思うのである(笑)ちゅーのも発達障害支援の仕事をしてると必ずと言って良いほど自肯低な当事者と向き合う事となり、支援するにあたってそのメンタリティーを知る事は重要だと思ったので、こうやって記録に残そうと思ったのである。前回も言ったと思うけど、発達障害当事者が世の中で上手くやってくためには何が必要かって、ある程度の自己肯定感なのである。ソレがある程度無けりゃ職を得れても同僚との付き合いや社会生活に支障を来すようになり、また仕事を辞めてしまう。そうやって泥沼にハマっていった当事者を、ワタクシは何人も知ってるからである。
でもってこの自肯高と自肯低、何処かで聞いた話だと思ったのであるが、漸く思い出したのである。ニーチェの君主道徳と奴隷道徳のソレである。多分覚えてないロンマニアの方の方が大多数だと思うので、心優しいワタクシは敢えて貼るとしようジャマイカ(笑)
君主道徳 | 奴隷道徳 |
---|---|
個人主義がメインであり、自分で考え行動する事を良しとする | 集団主義がメインであり、集団全体としてまとまった行動や意思を優先する |
能力や意思がある事を良しとして、規律はその力関係から生まれると考える | 善良である事や慈悲がある事を良しとして、規律はルール厳守から生じると考える |
大事なのは「結果が良いか否か」であり、その為にはルール変更も厭わない | 大事なのは「正しいか否か」であり、正しければ結果が出なくても許される |
価値観やソレに対する誇りが、自分自身や自分の成した事から生じている | 価値観やソレに対する誇りが、自分の外にあるモンに由来している |
絶対的な価値観を持たず、不断のトライ&エラーによる成長こそが大事と考える | 絶対的な価値観の基、ソレに忠実に従う事に安定と安心が生まれると考える |
弱さや無知は罪であり、ソレ故に淘汰されても自業自得 | 弱さや無知は仕方ないモンであり、ソレを互いに補い合って助け合う事が重要 |
個人主義であるがゆえに、思った以上に多種多様な意見に対し寛容 | 集団主義であるがゆえに数が重要になるから、自由さや寛容さは実は少ない |
根底にあるのは「肯定」 | 根底にあるのは「否定」 |
そう、自肯低の行き着く先ってのは、奴隷道徳なのである。でもって古今東西、奴隷道徳が世の中を動かした事は一度としてないのである。だからこそ奴隷道徳に基づいたサヨク的活動やカルト的行為をワタクシは勧めないのである。世の中を動かすのは何時だって君主道徳、ソレを改めて認識した今日この頃であった。