アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

INTOLERANCE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

アイデンティティーとは指紋である。最終的に一つあればいいんだ」
By 三島由紀夫

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*身に付けるモンは実際に身に付けてみるまで分からない
 上記サブタイはワタクシが故意にしている某レーシングドライバーの言葉であるが、今尚この言葉は真実だと思うのである。レーシングスーツもヘルメットもドライビングシューズも、表記上のサイズは同じでも、フィット感はメーカーごとに違うのである。だから試着できるのであれば可能な限り試着し比べて、ホントに自分に合うかどうかを確かめる必要があるのである。クルマも同様で、欲しいクルマがあるのであれば、試乗は欠かせないのである。だから【C8コルベットが正式にニッポンに導入された】というニュースを聞いても、ワタクシは「実際に右ハンドルがどうなのか、最低でも展示車に座らせてもらう必要がある」と答える次第である。


Chevrolet Corvette C8 reveals right-hand-drive cabin

 ワタクシ自身も実際試乗して実体験したから分かるのであるが、同じポルシェの右ハンドルでも、911は違和感を感じなかったけど、ケイマンは違和感を感じたのである。写真では同じように見えるけど、実際座って運転してみると思った以上に誤差があるのである。コルベットは今回導入されるのは素のみでスポーツ志向のZ06やZR1がまだ発売されてないのもだけど、やっぱ右ハンドルを試せてないのが購入検討を見送ってる最大の理由なのである。試乗レベルでも感じる違和感ってのは納車されてから乗り続けると少なからぬストレスと化すので、試乗は難しいとしても、最低でも展示車のコクピットには座ってみたいのである。

*ホンダらしさって何ですか?
 2030年までに純ディーゼルエンジン車の発売は禁止、2040年までに純ガソリンエンジン車の発売は禁止。国によって多少の前後と細かい違いはあるものの、世界は間違いなく内燃機関を減らす&無くす方向に動いてるのである。F1やWECは既にそうなってる&WRCも来年そうなるが、主要モタスポはもうHVが主流なのである。まぁいきなりEVだらけになる事は無くても、今後は何処のメーカーもEVを出すようになり、今までは殆ど無かったEV同士の競合ってヤツが見られるかも知れないのである。ニッポンでも今まで競合が無かった日産リーフに対し【ホンダe】なるライバルが登場したっぽいのである。


Honda e Concept Movie(Product)

 まぁホンダの中の人も「裕福な人が普段の足として使う事を想定したクルマ」と言ってたように、ちょっとお高い分を先進機能モリモリで補って付加価値を上げようって戦略であろう。が、ワタクシには一つ大きな疑問があるのである。ソレは「このクルマのホンダらしさって、何?」といったトコである。スマホと連動云々、コネクテッドサービスが云々、各種支援システムが云々が売りになってるっぽいけど、果たしてソレは「世界中にメーカーは数多くあれど、ホンダにしか作り得ないモン」なのであろうかって話である。ワタクシが見た限りだと、その辺のシステムは他社でも全然作れそうな希ガスのである。


ホンダe に一番乗り!カーシェアEveryGoを使って乗ってみた!/Honda e First Drive

 他所のEVなら、ソレが良く分かるのである。例えば【ポルシェ・タイカン】なんかは「ポルシェならではの走りをEVでも味わえる」が最大の売りだし、同様の事が【BMW・I3】にも言えるであろう。日産リーフは「ニッポン初の標準車サイズのEV」って事がそのまま最大の売りである。そう、EVってのはモーターにまつわる云々が話題になりがちだけど、メインは従来の内燃機関車と然程変わらないのである。じゃあ改めて「このEVのホンダらしさって何?」を考えてみると良いのである。ホンダの売りってのはVTECに代表されるようなエンジンの素晴らしさとイノベーションを巻き起こすような画期的なアイディアなんだけど、その双方ともこのホンダEVには見られないのである。

*キモはバッテリー
 そう、こう言っちゃ大変アレだが、このホンダEVってのは他所の二番煎じでしかないのである。まぁでも使い勝手良ければ道具として買う人は結構居るかも知れないが、ワタクシはそういうモンに面白みを感じないってだけの話である。コレがもし「世界初の全固体電池搭載EV」とかだったら「さすがホンダ!他社にできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」ってワタクシも大絶賛しただろうけど(笑)残念ながらそういった超弩級イノベーションは見られなかったのである。そう、問題はバッテリーなのである。ココを何とかしなければ、何処がどんなEVを出してきても、普及せずに終わってしまうのである。


全固体電池 トヨタが本気になる技術と実用化の時期【3分間説明】

 そう、EVにおいて重要なのはバッテリーの容量ではなく、充電の速さなのである。もしもであるが、EVがガソリンスタンド等で5分前後でフル充電できるようになったら、EVは一気に普及するだろうとワタクシは思うのである。ソレだったら従来の内燃機関車同様の扱いで誰でも気軽にEVに乗れるし、日産のe-Powerが成功した理由もソレである。充電用に自宅に200Vの充電ステーションを取り付けるなんてのは、余程余裕のある裕福な家じゃないとムリである。CVCCの時みたいにホンダにはその辺の一大イノベーションを期待したのであるが、今のホンダはただの商売人・・・この話をすると限が無いので(笑)さっさと〆るに限る今日この頃であった。

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