ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「私は宗教的な人と接触した後では、手を洗わずにはすませない」
By フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*教祖様の条件
ワタクシは経験豊かな人間とはお世辞にも言えないが、ソレでも今まで色んな集団やグループや組織と接してきて、ソレなりに良し悪しは見てきたのである。サバゲーチームやチューニングショップや大学医局や自助グループ等、時にはそういうトコで新興宗教的というかカルト的というか、教祖と信者達みたいになるトコがあったりするのである。で、そういうトコの教祖ってのは、ワタクシの知る限りこんな共通点があるのである:
- 教祖様の実績は思った以上に大した事が無い。無論一般人と比べると一頭抜けてるが、ソレでも特別って程ではない
- 何らかの衝動や執念に突き動かされていて、大概その勢いで行動して喋ってる。思った以上に深く考えてない
- 自信満々に何かの良し悪しを断定する。間違っててもドン引きするような内容でも、決して撤回しない
- 意外と打たれ弱く、テメェの弱さや弱音を周囲にさらけ出す事を厭わない
といった感じである。古今東西「何故こんなヤツがあんな大勢に崇拝されるの?ワケ分からん('A`)」的なヤツが多いのであるが、逆に考えればそういうヤツだからこそ熱烈に崇拝されたのである。そう、ガチで特別な人間だから崇拝されたのではなく、自分等と大して変わらんから崇拝されたのである。
どういう事かって、自分と同じか自分よりも劣ってそうなヤツが何らかの形で成功を掴んで、自信満々にソレをひけらかしているのを見ると、自分の考えを持たない&自分に自信のないヤツは特に強い感銘を受けるのである。有能なヤツが出来るのは当然の事であり、そんなヤツの言う事は無能なヤツにとって何の参考にもならんのである。教祖が大した事無いからこそ、無能なヤツ等の心を掴むのである:
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そんな教祖が失敗を重ねたり弱音を吐いたりするのを見ると、信者は逆に「俺達が教祖様を支えてあげるんだッ!」って使命感を駆り立てられ、親近感を感じ一体感が強まるのである。そう、こういう集団は「皆で強くなる、皆で力を合わせて特別な存在になる」が隠れたスローガンなのである。一人じゃ何も出来なくて怖いから、皆と一緒にやりたい。そう考えてるヤツがこの世にいる限り、この手の集団は無くなる事はないのである。
*上級へのワンチャン
話は変わって、バブル期までのニッポンの何が一番良かったかと問われたら、ワタクシは「何の取り柄も無いアホでも老後まで不自由ない生活が送れた事」と答える次第である。突き抜けた天才や富豪は少なかったけど、その分格差が小さくて平均が高かったのである。就職は売り手市場だったから余程アレなヤツでない限りは仕事にありつけたし、仕事にありつけさえすれば終身雇用でそのまま老後まで安泰だったのである。仕事できなくてもバイトもパートも腐るほどあったから、ソレで食い繋いでいく事が出来たのである。今の若いロンマニアの方には想像できないかも知れないが、そんな(退屈だけど)豊か極まりない時代が三十数年前のニッポンにはあったのである。
で、バブルが終わったニッポンがどうなったかって、他の先進国と同じようになったのである。よく「ニッポンは貧しくなった云々」って言うけど、あの時代が色々と特殊過ぎたのである。バブルが終わって、ニッポンも他の欧米諸国同様「国のカネの大半を持つ少数の上級国民」と「取り柄が無いが故に安く扱き使われる多数の下級国民」の階級社会に突入しただけなのである。で、欧米同様に階級社会には「下級国民でも特別な才能を持ちズバ抜けた結果を出せるヤツは優遇され、上級への道が開かれる」というワンチャンがある為、意欲のあるヤツは皆ソコを狙うのである。でもってテメェに自信が無くテメェの考えも無くコンプレックスの強いヤツほど何故か上昇志向が強く、故に変なワンチャンを狙うのである。
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そう、この手のカルト的なアレにハマるヤツってのは、テメェの無能さを認められないからハマるのである。ホントの意味での努力ってのは、テメェの至らなさを認める事から始まるのである。テメェに何が足らないのかを正しく見極めて、ソレを補うための具体的な方法を見つけ出し、ソレをコツコツとやり続ける根気と忍耐力を必要とするのである。たかだか1~2年セミナーに参加して、たかだか10~20諭吉の出費で特別な人間になれるなんて、そんな美味しい話は存在しないのである。マジのガチで特別な人間ってのは、幼い時から気の遠くなるような時間とカネをかけて己を磨いてきたからこそそうなれたのである。
*まずはレベルアップ
実に簡単な話である。弱小野球部出身で草野球しかした事のないヤツが、メジャーリーガーから深い話を聞けるだろうか?答えは当然ノーである。メジャーリーガーと深い話がしたいんだったら同じようにメジャーリーガーになるか、或いはNPBのトップ選手でなければレベルが違い過ぎて話が成り立たんのである。ホントに凄い人に会いたいんだったら、そのレベルまでテメェを引き上げる必要が先ずあるのである:
2006年 WBC合宿でのイチローと松坂の会話
そう某サロンで某西野の話が素晴らしい話が聞ける云々の何がダメなのかって、ホントに特別な人の特別な話ってのは、たかが数諭吉程度で聞けるモンじゃないからである。カネ払って聞く話ってのは、金額相当かソレ以下の価値しかないのである。マジのガチで価値のある話ってのは、ネットには決して出て来ないのである。
自分をレベルアップさせたら、レベルアップしただけの人との関わり合いを持てるようになる。コレはクルマの方で実際に経験したから、自信を以って言える事である。GDB降りてR35オーナーになったら様々なトップカテゴリーのレース経験のあるSオーナーの店の顧客になれたし、ソコから水野和敏氏と直接出会える機会も得られたし、その他レベルの高いR35オーナー達と知り合い貴重な話を聞く機会にも恵まれたのである:
【ベストカー】水野和敏×ベストカーアンバサダー
【ベストカー】ベストカーアンバサダー×水野和敏 スペシャルトークショー VOL.2 日本は「クルマ離れ」なんかしていない⁉
乗るクルマが変わるだけでも出会える人のレベルが変わって、レベルの高い人ほどさり気ない会話でも深い意味を持ってたりするし、いざという時に頼りになるスキルやコネを持っていたりするのである。もしもGDBからGRBに乗り継いでいたら、多分ずっとスバヲタと馴れ合ったまま同じトコをグルグル回ってたであろう(笑)他人が自分を押し上げるために何かしてくれる事は皆無であり、自分を押し上げる事が出来るのは後にも先にも自分だけだと改めて思った今日この頃であった。