アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

MASSIVE KILLING CAPACITY

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「メジャーって何?マイナーって何?というのが僕の中にあるんです。いいものはいい。これしかないだろ、と」
By 永瀬正敏

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*オイル交換 ('A`)マンドクセ
 納車から半年経った&一回サーキット走ったんで、一度オイル交換&簡単な点検してもらうつもりでポルセン行ったのだが、何故かクルマを一日預ける事になってしまったのである( ̄▽ ̄;)手配ミスだとかリコール隠しだとかそんなチャチなモンじゃなく、何か恐ろしいモンの片鱗を感じたのであるが、気のせいであろう(笑)よーするにこういう事である:

GT3はカレラ系やターボ系の似非ドライサンプではなく、レース仕様のガチドライサンプを採用

オイル抜くためのドレーンは本体側とリザーバータンク側の2ヶ所あり、2ヶ所同時に抜く

991GT3では金属製だったリザーバータンクが、992GT3からは軽量化目的で樹脂製になった

でもドレーンボルトは金属製

金属と樹脂じゃ膨張率が違うから、エンジンが熱い時にオイル交換すると、冷えた時に不具合が出る可能性がある

( ゚Д゚)マズー

だから1日預かってエンジンを完全に冷やして、その状態でオイル交換する

(゚д゚)ウマー?

だそうである( ̄~ ̄)つまり991GT3だったら全部金属製だったから、オイル交換も日帰りで出来たのである。何故ポルセンがソコ気付かなかったかって、992GT3でオイル交換依頼した客はワタクシが最初だったからである。だから預ける1週間前になって改めて作業マニュアル見直したら判明したって事である(^_^;)

 ただ今後は半年毎にクルマ預けなきゃならんのかと問われたら、ポルセンの答えは「ソコまでする必要は無い」だそうである。ちゅーのもポルシェもGT系買う客がサーキットをガンガン走るだなんて事は既に想定済みであり、ちょっとやそっとでダメになるような軟な作りはしていないとの事である:

  • ハードな状況での耐久テストなんかとっくに実施済み
  • 月に2~3回サーキット走行するようなハードな使い方でもない限り、オイル類が早急に劣化する事なんてまず無い
  • そういうハードな使い方でない限り、オイルは法定点検の度(1年毎)で十分
  • ミッションオイルやデフオイルはもっと長持ちで、基本8万キロまでは無交換でおk

つまりワタクシの使い方なんてのは、余裕でポルシェの想定範囲内だったっちゅー事である。まぁ何ちゅーか、流石ポルシェといったトコである。ワタクシみたいなのが何を望んで何を心配してるのか、ちゃんと分かった上でクルマ作ってるのである。何故ポルシェが矢鱈値段が高いかって、ココまでやってりゃそりゃ高いに決まってるのである。

*にかいめのめるしー
 というワケで、今回もまた1日限りで代車乗る事になったのである。無論ポルシェだからマーチだのモコだのといったチャチなモンが出る筈はなく(笑)ちゃんとソレなりの代車が出てきたのである:


今回もまたベンツのAクラスである。ただし今回は現行型のA180とあって、先代だった前回の代車とは違ってフルモデルチェンジにおける進化を楽しむ事ができたというワケである。エンジンはダウンサイジングされた1.4Lターボの136馬力(トルク20)で、この時点で既に先代を上回ってるのである。エンジン音は静かで滑らかで、この時点でもう及第点である。

youtu.be

 乗って暫く経ったワタクシの感想は「スゲェ良いクルマ」である。確かにベンツの中じゃ最底辺グレードで、コスト掛けられてないトコが少なからずあるが、ソレでもそんな制約の中で「コレがベンツだッ!ベンツのクルマとはこうだッ!」って世界観をちゃんと構築できてるのである。走りだって確かにパワーはショボいが、要所要所をキッチリ抑えてあるから不満が湧かんのである。何ちゅーか「必要十分とは何か?」のお手本みたいなクルマなのである:


今時のクルマらしく、インパネは全てデジタルである。当然だけどココに色んなモンを表示できて、色んな使い方が出来るのである。生憎代車なのでMBUXやMercedes meといったオーナー向けの機能は使えないが、ソレでも十分過ぎるほどの機能が搭載されてるのである。


でもってセンターにあるコレは何の為にあるって、ココを指でなぞったり押したりする事でパネルを操作できるようになってるのである。よーするに運転中に画面触ると色々アレだから、身体を大きく動かさなくて済む位置にコントローラーを設置してるという事である。


勿論、スピードメータもデジタルという事は、こういう事が色々できるという事でもあるのである。何が凄いって、この手の操作の為に一々身体や手を動かさなくても良いって事である。センタークラスターの操作もインパネの操作も、全部ステアリングに手を置いた状態である程度行えるようになってるのである。でもって操作のややこしさも殆ど無く、借りて1時間しか経ってないワタクシでもソレなりに使いこなせちゃうのである。何ちゅーか、この時点でベンツ開発陣のヤバさが分かるってモンである(;´Д`)

youtu.be

 走りに関しては上記にも書いたように「必要十分」なのである。流石にスポーツ走行には向かないが。街乗りオンリーで100キロ+αしか出さないんだったら、このトルクとこの出力あれば十分足りるのである。値段を考えれば乗り心地も十分良いし、スポーツモードと7速DCTがあるから思った以上に走りもキビキビしてるのである。剛性は流石ドイツ車といったトコで高速走行でも全く揺らがないのである。あと何が素晴らしいって、燃費がである:

ガソリンが満タンでないにも関わらず、43Lの燃料タンクでこんだけの航続距離があるのである( ̄Д ̄;)そりゃプリウスとかのガチハイブリッドには敵わないが、コレが純ICE車&車重が1.4トンある&ステータスシンボル的なトコも考慮すれば十分過ぎるほどのエコ性能である。ポルシェオーナーが下駄として普段の仕事に使うモンだと考えれば、コレは最高の選択の一つになると思うのである。

*ベンツしか勝たん?
 ワタクシが研修医だった頃、職員用駐車場を見る度に「何故上司共は挙ってベンツ買いやがるんだ?ンな高いモン買わなくったって国産で十分じゃん( ̄~ ̄)」って思ってたのであるが、今となっては上司共が正しかった事を20ン年越しに思い知らされたのである(笑)何故高くてもベンツ買うって、ベンツは小さくても下のグレードでも「大船に乗った余裕と安心感」があるのである。何かあってもコレに乗ってれば大丈夫、ちゃんとした操作さえすればクルマは間違いなく答えてくれる等々。そういう安心感がベンツにはあるのであり、そりゃその余裕があるならベンツ乗った方が得なのである。

youtu.be

 こういうのを知って、更には実際に体感しちゃうと、言っちゃ悪いがプリウスだのノートだのフィットだの、そういうクルマは安くても乗れなくなってしまうのである(^_^;)あの余裕と安心感のある走り、ソレに万が一の時にテメェと相手を守る為の各種安全装備、そういうのは具体的な金額としては中々現れないが、長い目で見たらこの上なくペイするのである。特に医者なんてのは医師免許が無けりゃ高卒以下なので、医師免許を守る為に各種安全にカネをかける事は非常に重要なのである。サンテグジュペリではないが、ガチで大事なモンは目には見えないと改めて思う今日この頃であった。