ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「嫉まれるがいい、憎まれるがいい、幸福もまた無傷ではない。疑うがいい、苦しむがいい、愛もすでに無心ではない」
Ｂｙ 谷川俊太郎
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊文武両道はデフォ
ロンマニアの皆さんの中に、高偏差値有名進学校の高坊だった人は何人居るであろうか。テメェ味噌でアレなのであるが、ワタクシはジャカルタ屈指の進学校の出身だったりするのである<(*ﾟー ﾟ*)>だからこそ分かる事があるのであるが、ソレは「進学校じゃ成績上位ほど文武両道が当たり前」って事である。進学校とそうでない学校の生徒の一番の違いは何かって、答えは「要領の良さ」である。フツーの人なら数日間かけて勉強しなきゃ分からん事を、進学校のエリート達は数時間あれば理解できちゃうのである。でもって余った時間を何に使うって、スポーツとか芸術とかであり、ソレもまた容量の良さで上達しちゃうのである。
だから有名進学校でガリ勉なヤツってのは、寧ろ逆に「そんだけ時間かけて勉強しないとダメなヤツ」って事で、落ちこぼれ扱いなのである。成績上位ランカーは文武両道は当たり前＆その上様々な活動やってて若くして人生経験豊富なんてのはザラで、アスペ陰キャのワタクシには眩し過ぎて直視できなかったモンである（笑）逆に中堅校とか底辺校で、勉強かスポーツかの何れ片方しか出来ないとか、片方だけでも全然ダメってのは、こう言っちゃ大変アレだが「生徒のスペックが低いから」って事なのである。大変世知辛くてアレだが、コレが現実ってヤツなのである (￣^￣ ;)
＊結果が全て？
だから【今年の甲子園は慶應高校が優勝した】って聞いても、ワタクシとしては「そりゃ要領良くガチれればワンチャンあるだろうね(￣～￣)」ってのが正直な感想だったりするのである。ソレに対し【世間がイチャモン付けてる】ってのも、まぁ気持ちとしては分からんでもないのである(￣▽￣;)やきう以外何も出来ないけど、やきうさえガチれば甲子園で大活躍でき、名門進学校のエリート共を差し置いて全国区のスターになれる。そんな「庶民の夢」に対し「やっぱ親ガチャSSRなヤツには敵わない」という残酷な現実を突き付けられたら、そりゃファビョるに決まってるのである。
が、もしもコレが慶應高校じゃなく、マイナー県の部員数３０人以下の無名弱小高校だったらどうなったかって話である。長髪も日焼けしてない事も「個性があって良いじゃないか」だろうし、大応援団の煩い応援も「皆がソコまで熱烈に支持してるんだ」だろうし、ピッチャー１人を酷使しまくったとしても「弱いトコはそうしないと勝てないんだから仕方ないじゃないか」って好意的に受け止められていたであろう。結局昔ながらの甲子園ファンは「判官贔屓の感動ポルノ」が観たいのであって、面白いやきうの試合は二の次三の次なのである。
そう、結局は「勝ち組リア充のエリート共が勝ち上がったから」って理由が一番大きいんだと思うのである。結局甲子園の醍醐味ってのは「一発勝負＆真夏のクソ暑さという不確定要素を上手く使えば、ワンチャン弱いトコが強いトコを倒せる」「ソレが全国に注目される中で行われる」ってトコにあるのであり、そんな中で「生まれや才能や環境に恵まれたエリート共が、そのポテンシャルをフル活用して勝つ」ってのは最もあってはならない事なのである（笑）まぁ何ちゅーかアイドルと一緒で、人は技術や芸術よりも、感動やドラマを求めるモンなのである。
＊感動（ポルノ）をありがとう
だからワタクシは思ったのである、ニッポン人がやきうを好きなのは、やきうが運やチームワークや作戦等で下克上を起こし易いスポーツだからなのでは、と。ソレが甲子園みたいな一発勝負なら尚更である。コレがサッカーやテニスとかだったら、強いヤツと弱いヤツが100戦したとしても100回とも強いヤツが勝つのであり、下克上物語は殆ど起こらないのである。こういう下克上による感動ポルノが、ニッポン人は大好きなのである。そういうのがあるからこそ、社会階級の下の方に居る人等でも「ひょっとしたら俺もッ！」っていう希望を胸に抱く事が出来るからである。
ただ「たかが感動ポルノ、されど感動ポルノ」ともワタクシは思うのである。そういう蜘蛛の糸レベルの希望でも、無いよりかはマシかも知れないからである。欧米、特にイギリスとフランスがソレであるが、バリバリの階級社会で下の方になると、そういう希望を抱かなくなったヤツ等が酷ぇ生活を送ってるからである。ただ食って生きてるだけで目指すモンは何も無く、社会保障制度の改革の度に一喜一憂して、鬱憤をデモやストや暴動で発散させる。そういうのよっかは、感動ポルノで僅かな可能性に託す人生の方が幾分かマシって感じである。悪は悪でも、必要悪は重宝する。そう思う今日この頃であった。.
