ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「先進国の本当の課題は、近代以降命脈を保ってきた民族主義を、いつどうやって死なせたらいいのかということだ」
Ｂｙ 吉本隆明
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊オートマチックのススメ
ぶっちゃけた話、ワタクシは「MTは楽しい」とか「MTはクルマとの人馬一体感が良い」ってのは幻想だと思ってるのである。ちゅーのも今時のMTって、様々なアシストデバイスが介入してるからである。クラッチ踏力を軽くするクラッチブースター、変速ショックを軽減する為のデュアルマスフライホイール、電スロによるエンスト防止やタイミング調整等々。特に馬力の大きいクルマほど、このアシストは強くなるのである。そう、全然人馬一体じゃないのである。料理に例えると、味の素で整えたソレを「自然と素材の旨味だッ！」って言ってるのと同じ事なのである（笑）
車重１.２トン以下か、出力１８０馬力以下。ソレだったらMTを積極的に選ぶ理由になるのである。ちゅーのもMTの利点って、今となっては「軽い」だけしかないのである。だから上記条件に当てはまるクルマなら、MT選んだ事で得られる３０～４０ｋｇの軽量化が大きなメリットになるのである。ソレ以上重くなれば重くなるほど、ソレ以上パワーがあればあるほど、MTであるメリットやMTの楽しさは比例して減っていくのである。あと軽くて非力なクルマだとMTのアシストが最小限で済むから、小さくて軽いクルマならば人馬一体感を楽しむ事が出来るのである。
＊ソフトパワーの恐怖
政治の話はウケが悪いと相場が決まってるのがアレであるが（笑）ワタクシはウクライナ紛争においても台湾有事においても積極的にNATO及び西側諸国サイドを支持するし、そのNATO及び西側諸国サイドにシッカリ追従するニッポン政府の方針を支持する次第である。ちゅーのもワタクシは、ロシア中国率いるBRICSやグローバルサウスが将来世界の覇権を取れるとは思ってないからである。BRICSやグローバルサウスの最大の欠点は何かって、ソレはズバリ「ソフトパワーが貧弱過ぎること」である。所謂先進国とその他の国の決定的な違いは何かって、このソフトパワーである。
エンタメや文化や芸術って単なるヒマ潰しじゃないのである。ソレは理想と未来を、そして自由の素晴らしさを言葉だけでなく様々な形を以って人々の心に訴えてくるのである。そういうのを受けて育った人達は自ずと未来へ目を向けるようになり、現状維持ではなく更なる良いモンを築き上げようとするのである。有名な学者や政治家とかがその道を志したキッカケがエンタメや芸術作品を見たからって話、実に良く聞くのである。そういうソフトパワーが強力だから先進国は技術や思想で非先進国を先取りでき、常にリードを保ち続けられるのである。
ワタクシは中国ロシアなんぞよりもインドの方がずっと怖いと感じるのは、このソフトパワーの違いである。ロシアは兎も角、中国は結構良い線行ってなんだけど、バカな中国共産党が折角育ったソレをテメェ等の権力維持のために台無しにしてしまったのである┐(´∀｀)┌他のアジア国家に先駆けてニッポンが先進国になれたのも、ニッポンのソフトパワーが強力無比だったからだとワタクシは思うのである。今あるモンを幾ら改良しても、限界は必ず来るのである。限界を超えるには新たな創造が必要であり、ソレはソフトパワーに培われた未来観や創造性抜きにはあり得ないのである。
＊自由ｖｓアンチ自由
以前読んだ本に「人間は束縛には耐えられないけど、同じぐらい自由にも耐えられない」という一節があったのであるが、その通りだとワタクシも思うのである(^_^;)ちゅーのも自由過ぎると、人は何をすれば良いのかが分からなくなるからである。イチローや大谷翔平みたいに「こうありたい自分の姿」って主体性がハッキリしてて、ソレに向かって具体的なロードマップを作れるだけの計画性と、ソレを実現させるだけの行動力と忍耐力のある人間なら、自由はソイツに最高の形で報いてくれるであろう。が、この世の殆どの人にはそのレベルの主体性も計画性も行動力も忍耐力も無いのである。
でもって先進国の自由主義社会ってのは、自由を上手く使いこなせないヤツから富を奪い取っていくのである。近頃「ニッポンは格差社会になった云々」って声が増えているが、ニッポンは自由主義社会なんだから当然の帰結なのである。でもって大多数の自由を使いこなせないヤツ等がサヨク主義や保守主義にかぶれて伝統や道徳を重んじ自由の制限を訴えるようになり、ソコからポリコレやらBLMやら環境屋やらが生じてくるのである。自由を使いこなせないヤツにとって伝統や道徳による”正しい束縛”は、この上ない安心と安定と安全を約束してくれる。理解する必要は無いが頭の片隅に置くべきだと思う今日この頃であった。
