アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

CALL OF THE BLACK WINDS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「人間に対して控えめの人は、事柄(都市、国家、社会、時代、人間性)に対してはそれだけひどく自惚れを見せる。これが彼の復讐である」
By フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*燃え上がれルサンチマン
 何かの記事で読んだのかは忘れてしまったが、その記事の中に「中国のソレとは違い、ロシアのプロパガンダルサンチマンを抱えたヤツの心にブッ刺さる」とあるが、鈴木宗男とその支持者、及び親露派の行動とか見てると、正にソレがピッタリ当て嵌まると実感した次第である( ̄^ ̄;)SNSの親露派も、今回のロシア無断訪問を支持するヤツも、そして宗男自身も、典型的な弱者男性(以後弱男)のソレだからである。社会や世間がテメェに合わず、世の中の主流や主流派を憎んでいて、ソレが歪んだ承認欲求や周囲に対する喧嘩腰な態度に現れてるタイプのヤツである。

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 ワタクシが思うに、ロシアの今に至るまでの国としての成り立ちが、その弱男が抱えてきた境遇と重なるのである。強い力と優秀な頭脳を持ちながらも狡猾で邪悪な主流派(この場合西側諸国)に認められずコケにされて、事ある毎に邪悪国家扱いされて世界の除けモンにされてたのが、一矢報いんと”邪悪な主流派に虐げられてる人達(この場合ウクライナ東部のロシア系住民)のために立ち上がる。そういうエピソードを聞くと、弱男のルサンチマン魂が燃え上がってくるのである。フツーの人々には分からない感覚だし、分からない方が幸せであろう。が、こういう歪んだモノの見方ってのは確実に存在するのである。

第二次世界大戦の教訓
 ぶっちゃけウクライナvsロシアもソレであるが、国同士の争いに「どっちが正しいか」の答えは存在しないのである。正しさなんてTPOで変わるモンだから、争って勝って押し付けるしかないのである。重要なのは「ただしその争いは非暴力的な方法でやれ」「卑怯な方法を使うならバレないようコッソリ上手くやれ」「争いに第三者を巻き込むな」の3点であり、ソレが第二次世界大戦以降の人類が得た最大の教訓なのである。ウクライナの件についても、この度【イスラエルが戦争状態に入った】件についても、ロシア&ハマスの落ち度は正にソコにあるのである。

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 分かり易く言うと、サッカーのマリーシアみたいなモンである。確かに審判の見えないトコで色々ズルするのは倫理的にアレであるが、だからと言ってソイツを試合中に堂々とブン殴ったら一発レッドカードなのと同じである。マリーシアが酷いなら審判に言うなり、相手チーム監督に抗議するなり、サッカー協会に意見書を出すなり、記者会見を開くなりすべきなのである。相手がどんなクソ野郎であろうとも、ソコにどんな大義名分があろうとも、その方法がどんなに時間が掛かろうとも、ピッチで互いに殴り合い続けて没収試合になるよりも遥かにマシだからである。

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 昔とあるロンマニアの方が「戦争は究極の偏見を以って行われるモンであり、片方を完全に根絶やしにしない限り終わる事は無い」と言ってたのだが、未だにその通りだとワタクシは思うのである。そう、全面戦争で片方を根絶やしにしようとする悲劇に比べれば、小競り合い等で起こる諸々や、恐ろしく時間が掛かる上に互いに納得できない平和条約の方が断然マシだからである。そうやって「少しでもマシなやり方」に対する不断の努力が人類の歴史であり、ソレは今尚未完成のまま現在進行形で続いてるのである。ロシアやハマスがやった事ってのは、その人類の努力に対する冒涜なのである。

*世は正に大ルサンチマン時代
 ただこの「やるなら合法的に&非合法したいなら陰でコッソリと」ってやり方は、カネ持ちや権力者や狡賢いヤツの方が寧ろ有利に使えるのである。所謂「法は正しいヤツではなく、上手く使いこなせるヤツの味方」ってヤツである。だから自由主義法治主義が主流な今の世の中、不器用で資本の無いヤツは負け続け、ナマポのお陰で死にはしないが片隅に追いやられてしまうのである。だからロシアやハマスみたいに「そのクソみたいな世の中に風穴を開けようと、全てを失う覚悟で行動してるヤツ等」に多かれ少なかれシンパシーを感じてしまうのである。

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 環境屋とか沖縄基地とかもソレであるが、大多数のフツーの人がドン引きする行動でも、ルサンチマンを抱え世の中への”復讐”を望んでるヤツにとっては「よくぞやってくれたッ!」ってなるのである。でもってネット時代になって格差社会が進んだ今、そういうルサンチマン人間の数も増え、SNSルサンチマンの連帯が生まれ、ポリコレやBLMなどの様々な大義名分と共に社会に反旗を翻すのである。政治や宗教や民族など色んなモンがバラバラな世界中の負け組達が、ソレ等を飛び越えた先にあるルサンチマンを以って連帯する。21世紀はルサンチマンの時代になると思う今日この頃であった。