ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「重荷があるからこそ、人は努力するのである。重荷があるからこそ、大地にしっかりと足をつけて歩いていける」
Ｂｙ 野村克也
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊ノーマルのススメ
運転が上手くなりたいならどうすればいいかと問われたら、答えは勿論「とにかく練習すること」であるが、ただ前提条件が一つだけあるのである。ソレは「ちゃんとしたクルマを用いる」という事である。よく先輩に格安で譲ってもらったとか、中古屋で掘り出しモンが見つかったとかいうモンがあるが、そういうのは大概車高調なんかが入ってたりするのである。ちゃんとセッティングできてればいいが、できてない場合は変な癖が付いてしまうのである。でもって基礎技術習得の際に変な癖を付けてしまうと、以後の応用技術にも変な癖が付いてしまい、修正が大変な事になってしまうのである。
だからサーキット走行及びその他モタスポに興味が湧いたなら、最初は完全ノーマルで練習するのが一番なのである。色々弄らなくても、ノーマルのままでスポーツ走行をこなせてしまう、そういうクルマを買うべきなのである。今時のクルマは昔ほど酷くはないので、ピュアスポーツカーやスポーツグレードならノーマル状態で十分にこなせてしまえるのである：
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弄るとしたらシート交換だとか、４点固定ハーネスの装着とか、その点で十分である。ノーマルの状態で良いタイムを安定して刻めるようになったら、ソレ即ち基礎的なドラテクが十分身に付いたという事である。そうなってから初めて色々弄って試してみるべきなのである。
＊続・ノーマルのススメ
分かり易く言えば、物差しが正確でなければ、その物差しを用いて作るモンも正確になり得ないのである。ノーマルセッティングの何が秀逸かって、バランスだけはほぼ完璧に取れている事がである。だから最初の内は正しいバランスの上で正しい技術を身に付けて、物差しとなりうる感覚を得るのである、この正しい物差しがあるからこそチューニングが正しい方向に行ってるか否かの区別が自身で付くようになり、正しくセッティングを出す事が出来るのである。ダメな感覚からはダメなチューニングしか生まれず、カネと時間をムダにするだけなのである。
師匠が昔ワタクシに「チューニングという行為は、メーカーがこの上なく走り込んで得られたベストバランスを崩す行為なんだ」と言ったのであるが、つまりそういう事なのである。何を替えるとバランスがどう崩れるのか、崩れたバランスを何処でどう補うのか、ソコまで考え抜いて初めてチューニングという行為は成り立つのである。特に足回りなんてのは難易度が高く、優れたドラテクと繊細かつ正確な感覚が無いと正しくセットアップするのは困難なのである。だから足回りに関しても「最初の内はノーマルか、或いはメーカー関連チューナーの車高調にすべし」とワタクシは推奨する次第である。
ワタクシはGDBとNDで車高調を導入して、そんで色々試した結果分かったのが「車高調なんて実は要らなかった」という事である（笑）モタスポ専用にして、特定の走行ステージに特化した狭く深いセッティングにしたいなら兎も角、街乗りや普段使いもするのであればノーマルor関連チューナーの足が一番確実である。ぶっちゃけ今時のクルマならプロドライバーが運転するでもない限り、ノーマル足でもヘタが運転する車高調と同等のタイムは出せるのである。そう、車高調ってのは実は上級者向けのパーツであり、全高調整＆減衰調整機能付きの車高調なんてのはプロ向けの商品なのである。素人はノーマルか、減衰車高固定の関連社外かである。
＊新・ノーマルのススメ
だからプロドライバーとか、競技で使用するでない限り、凝った車高調なんて要らないのである。理想はやっぱ、R35や911に搭載されてるような自動減衰調節機能付きのソレである。バカ高いのが欠点であるが、でもソレ１つあれば街乗りからサーキット走行まで全てこなす事が出来てしまうのである。一度ソレの良さを味わってしまうと、もう減衰調整のために一々外出てボンネット開けて諸々するのが面倒臭くて仕方なくなってしまうのである（笑）クルマはこんなにも進化したのに、チューニングパーツはその大半が２０世紀のまんま。だからこそ、余計弄る必要が無いのである。
992GT3RSや新しいカイエンなんかは何と2wayの電子制御ダンパーなのだから、尚更社外に交換する必要は無いのである。何故昔はチューニングが流行ったかって、当時の国産車はショボかった→上等な社外品に替えればソレだけで性能アップしたのである。でも今は国産でも技術が進歩して、昔みたいに行かなくなってるのである。ワタクシはNDでも色々試したのであるが、ぶっちゃけシート交換とステアリング交換以外で「明らかに有意義だった」ってカスタムは存在しないのである。チューニングは基本的に上級者かプロ向け、大事なことなので二度言った今日この頃であった。.
