アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

LE RETOUR DES PASTOUREAUX

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「普段良いものを見ている人は、安いものを作っても良いものを作れる。普段安いものしか見ていない人は、良いものを作ろうとしても中々作れない」
By 伊藤羽仁衣

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*ノーモア余計なモン
 ワタクシは軽自動車(以後軽)はあまり好きじゃないのである。走りがショボい、デザインが没個性的、パワーが物足りなさ過ぎるってのもあるが、一番はやっぱ「余計なモンが多過ぎる」って事がである。ぶっちゃけワタクシは「軽はサンダルみたいなモン」だと思ってるのである。限られた領域と限られた用途に使うには向いているが、ハードに使ったりフォーマルな場に出るには適してないって感じである。世界的デザイナーがデザインしようが高級素材を惜しみなく用いようが、サンダルは何処まで行ってもサンダルなのであり、決して靴の代わりにはならんのである。

 そう、サンダルであるならば、サンダルとしての機能が一番重要なのである。靴よりも上か下かではなく、サンダルにはサンダルの領域があるのである。とりわけ軽に関して言えば「然程多くない人とモノを近距離で手軽に運ぶ事」であり、理想的と言えるのが初代アルトのソレである:
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余計なモンが殆ど無くて、2シーターと割り切ってて、値段はたったの47聖徳(当時)である。走りが物足りなけりゃアルトワークスもあって、そっちもたった86諭吉(当時)である。このセカンドカー需要に特化した在り方こそ軽の真骨頂だとワタクシは考えるのである。フルオートエアコンだの高級ナビだの上級オーディオだの、そういったモンはファーストカーである普通車向けの装備であり、軽には不要orオプションで十分である。

*不正の根源
 だから当ブログでは軽をネタにしたのは現行アルトワークスとS660ぐらいであり、一般的な軽はアウトオブ眼中であり、軽を専門にしてるメーカーは特にアウトオブ眼中なのである。だから【ダイハツが不正で云々】って言われても「あっそう( ´_ゝ`)フーン」がワタクシの正直な感想なのである(笑)精々コペンが気になる程度であり昔も今もダイハツ車は試乗すらした事が無いし、恐らく今後もダイハツにお世話になる事は無いであろう。ただまぁ、不正したくなる理由は何となく分かるのである。ソレはズバリ「安さと高性能の両立が飽和点に達したから」である。

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 ワタクシが度々言ってる事であるが、本来「安さ」と「高性能」は二律背反するモンであり、両立は本来できんモンなのである。が、ニッポン車は「安くて高性能」をブランドイメージとしてずっと売りにしてきた事もあって、安易に値段を上げる事ができないのである。特に軽は所得の少な目な人等を対象としてる&今一番売れる車種だけあって、値上げは余計に難しいのである(^_^;)顧客からは更なる良いモンを求められるが値段は上げられず、競争も激しいから引く事もできない。じゃあ如何すればいいかって「開発コストを減らして販売価格を下げる」しかないのである。

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 そう、こういう「安くて良いモン」を延々と追求し続ける限り、また別のメーカーが別の何処かで同じ様な事をやるだけなのである。コレはダイハツだけの責任ではなく、ニッポンのクルマ界隈全体が抱えてる問題なのである。どうすればいいかって、方法は2つあるのである。1つ目は「良いモンは高い」という事実をクルマ界隈が受け入れること。2つ目は「昔のシンプルisベスト路線に回帰する」である。余計なモンを省けば自ずと値段も下がるし、軽くなるから燃費だって良くなる。あとCVTからMTにするだけで更に燃費が良くなるので、実用性を考えれば後者が一番なのである。

*コンフィギュってみた
 ただやっぱ軽販売台数のランキングとか見てみると、上位はもう殆どコンパクトカーと変わらん値段の豪華仕様モデルばかりなのである。コレがお得と言えるのかどうか、ワタクシ的には甚だ疑問なのである( ̄~ ̄)ソコで実際どんな感じなのか、一番売れてる軽の車種でコンフィギュってみたのである・・・

・・・値段見た瞬間にモニター叩き割りそうになったのだが、運良くワタクシの理性がギリギリ打ち勝ったのである(笑)本体価格も高いが、兎に角オプションで矢鱈とぼったくってくるのである。ポルシェのソレは「しゃーない( ´△`)」って気分になるが、ホンダにやられると何故かムカつくのである(爆)

 ぶっちゃけココまで高くなると、軽にした意味があるんだろうかって話である。軽の利点って「各種税金が安い」「ランニングコストが安い」だと思うのであるが、本体価格が高くなったら本末転倒だと思うのである。ちゅーのも一般車と軽の間の税金やランニングコストの差って、実は思った以上に無いからである:
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実燃費とかを考えても、やっぱコンパクトより安い値段じゃないとペイしないと言えるのである。だから上記値段で軽を買うヤツってのは、ワタクシに言わせれば情弱なのである(笑)コスパ云々もそうだけど、一番アレなのはやっぱ安全性である。軽は軽規格である限り安全性は一般車に比べ劣るので、万が一の時ヤバい事になるのである:
youtu.be
こういう事があるから、ワタクシはたとえ安くても軽は選ばないのである。安全性の高いクルマに乗るっていうのは、いわば自身に対する保険なのである。事故っても生きてて障害が残らなければ後で幾らでも挽回できるが、死んだり障害が残ったりしたらソコまでである。安全は蔑ろにされがちだけど、実は一番重要。その教訓を忘れてはいけないと思う今日この頃であった。